あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

すべての言葉は通り過ぎてゆく第135回

2025-01-04 09:38:04 | Weblog

 

西暦2024年師走蝶人狂言綺語&バガテル―そんな私のここだけの話第434回

 

落語はまず圓生を聞いて、どういう噺か理解してから、志ん生を聞くことにしている。12/1

 

「三井住友カード」を解約したんだったか、それとも「三井住友VISAカード」を解約したんだか、さっぱりわからなくなっちまったい。12/2

 

小学2,3年生と思しき男の子が、バス停の傍のお地蔵さんの前を行き過ぎたが、思い直したように引き返して、ちょっと頭を下げて行ってしまったのを見て、もし私の息子が自閉症で無ければ、きっと彼と同じことをする筈だと思った。12/3

 

ベートーヴェンの弦楽四重奏曲「ラズモフスキー第3番」の終楽章のコーダのやうな高揚は、無味乾燥な日常に一瞬の光芒を添えるが、そんな陶酔は長続きしないからこそ人世の一大メルクマールとして紀念されるのだ。12/4

 

てめえの予算案が通りそうでないので、安直に戒厳令を出す大統領も恐ろしいが、言われたとおりに国会に突入する武装兵も恐ろしい。まるでこないだトランプがやった国会議事堂襲撃事件のようだ。12/5

 

昨年のN響ベストはファビオ・ルイージが振ったマーラーの交響曲第2番だったそうだが、2019年に命終した名指揮者マリス・ヤンソンスを悼み、翌2020年の1月にズビン・メータがミュンヘンでバイエルン放響の同曲の方がよっぽど感動的な演奏だった。12/6

 

最近私の知り合いの多くが世田谷の豪徳寺にある「七月堂」という本屋さんから詩集や対談集などを出版されるが、その人気の秘密は、奈辺にあるのだろう?12/7

 

韓国のように、もし日本でも誰かが戒厳令を布告したとして、韓国のように体を張って軍隊を阻止する人間が、国会周辺に詰めかけるのだろうか?12/8

 

憲法が保障する「表現の自由」とは、例えば腐れイミン内閣や官憲の弾圧に抗して対抗暴力を含む院外活動を行ったりする権利を指すのであって、どんな制約もなく企業や団体が特定政党に寄付する権利ではないだろう。12/9

 

腐敗堕落の韓国大統領や悪辣非道のシリアのアサド政権が、こんなにあっけなく崩壊してしまうとは意外だった。さりながら長い歴史の目で見れば、主体性なきイシバジミンや夜郎自大のプーチン、ネタニヤフ、習近平、再選されたトランプの短い命数もきっちり勘定されている。12/9

 

資本主義的生産様式が支配的に行われている社会の富は、一つの「巨大な商品の集まり」として現われ、一つ一つの商品は、その富の基本形態として現われる。それゆえ、われわれの研究は商品の分析から始まる。岡崎次郎訳・カール・マルクス「資本論第1部資本の生産過程」より。12/10

 

核兵器の保有と使用を前提とする「核抑止論」ではなく、核兵器は一発たりとも持ってはいけないというのが原爆被害者の心からの願いです。想像してみてください。直ちに発射出来る核弾頭が四千発もあるということを。田中 煕巳・日本被団協代表委員12/11

 

詩を書いているときに、ときおり吐き気がするのはなぜだろう。詩に限らず理屈っぽいことを書きならべていても、あるいはそういう難解な哲理的文章を読まされている時にもそうなるのは、おそらく創作がある意味では反人間的、反自然的な行為だからだろう。12/12

 

一商品の相対的価値は、その商品の価値が不変のままでも、変動することがあり得る。その商品の相対的価値は、その商品の価値が変動しても、不変のままであり得る。そしてその商品の価値量とこの価値量の相対的表現とに同時に生ずる変動が互いに一致する必要は少しもないのである。(岡崎訳「資本論」第1章)なんのこっちゃ?12/13

 

SNSのミクシィに、「奮発してプレミアム会員になったのに、自社広告を含めて大量の拒否できない広告を見せられるのはなぜか?」と尋ねたが、いつまで経っても返事をしない。12/14

 

ミクシィよ。大半の広告は、興味がないとかの理由を答えれば「掲出を止めます」という表示が出て、二度と投与しないが、最上段に出現する広告の一部はどうしても消せないまま、マイクロソフトの得体の知れない告知ページに導入され、執拗に登場するのはなぜか?12/15

 

ミクシィよ。小生は既にプレミアム会員であるのもかかわらず、「プレミアム会員になれば見ないで済ませることが「できます」と書かれた、長大な広告を強制的に見せられるのはなぜか?12/16

 

イスラエルはどさくさ紛れにシリア領のゴラン高原を占領して、阿呆莫迦国民を大量繁殖させるつもりらしいが、こんなナチスそこのけの侵略国家は、国連軍によって成敗されるべきではないだろうか。12/17

 

一商品Aはその価値を異種の一商品Bの使用価値で表すことによって、商品Bそのものに一つの独特な価値形態、等価物という価値形態を押し付ける。リンネル商品はそれ自身の価値存在を露わにしてくるのであるが、それは上着がその物体形態とは違った価値形態をとることなしにリンネル商品に等しいとされることによってである。「資本論第1章」12/18

 

(承前)だからリンネルは、実際にそれ自身の価値存在を上着が、直接にリンネルと交換されうるものだということによって表現するのである。従って一商品の等価形態は、その商品の、他の商品との直接的交換可能性の形態である。岡崎次郎訳「資本論第1章」12/19

 

商品世界では人間の手の生産物がそれ自身の生命を持ちお互いと人間の間でも関係を結ぶ独立した姿に見える。これを私は呪物崇拝と呼ぶのであるが、それは労働生産物が商品として生産されるやいなやこれに付着し商品生産と不可分なものである。岡崎次郎訳「資本論第1章」12/20

 

ヨミウリのナベツネが死んだようだが、ヨミウリについては、今も昔も悪い印象しかない。箱根駅伝ジャンパーの代わりにジミン礼賛の右翼紙を1ケ月だけ取れとヤクザまがいの凶悪な連中が押し掛けたり、たかが弱小の球団に「軍」の名前を付けたり、碌な奴とは思えない。12/21

 

もし商品が物を言えるなら、こう言うだろう。「使用価値は物としての我々に備わっているものではない。物としての我々に備わっているものは、我々の価値である。我々自身の商品物としての交わりが、そのことを証明している。我々は、ただ交換価値として互いに関係しあうだけだ」岡崎次郎訳「資本論第1章」12/22

 

およそ使用対象が商品になるのは、それらが互いに独立に営まれる私的諸労働の生産物であるからに他ならない。これらの私的諸労働の複合体は社会的総労働をなしている。生産者たちは自分たちの労働生産物の交換を通じて初めて社会的に接触するようになるのだから、彼らの私的諸労働の独自な社会的性格もまたこの交換においては初めて現れるのである。岡崎次郎訳「資本論第1章」12/23

 

鎌倉市長は、現市庁舎はいずれ地震・津波で倒壊の危険性があるので移転したいとほざくが、倒壊しないように補強修理をすればいいではないか。議会も市民も容認していないのに、勝手に新庁舎工事業者を認定し、予算までつけているとは言語道断ではないか。12/24

 

先端が尖った鉄製の塀を飛び越え損ねて串刺しになった息子に死なれた最晩年のロミー・シュナイダーの悲嘆を思う。12/25

 

鎌倉霊園に「人はどこまでも自堕落になれる存在である エマソン」という墓碑銘がたったが、どういうつもりでこれを刻んだのだろう。12/26

 

闇バイトは、末端の実行役ではなくてその上の指示役や指示役を使役している黒幕を逮捕しない限り無くならないのに、なんで成果がゼロかというと、シグナルやテレグラムという秘匿性の高い通信アプリを運営している米国企業の協力が得られないからで、それをやるのがイシバの仕事だ。12/27

 

天皇の実在と統治があったからこそ「万葉集」や「古今集」、「源氏物語」や「枕草子」などの華麗な文華が誕生したわけだが、だからというて、今に至るも連綿と続く不条理な天皇制を支持するわけにはいかない。12/28

 

福澤諭吉は「学問のすすめ」の序文で、「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らずと言えり」と書いたが、あれはアメリカ合衆国の独立宣言の引用に過ぎず、彼自身は厳密な「四民平等」なる階級意識は持っていなかったようだね。12/29

 

古代の神話では人類の歴史は5つの部分に分けられていた。黄金時代には人々は最も幸福に悲哀を知らずに暮らしていた。大地は彼らの共有財産であり生活に必要な全てのものを齎した。だがこの完全な状態に続いて銀時代、青銅時代、英雄時代、鉄時代と世界は段々悪くなっていった。マルクス「詩的年代記」12/30

 

最後の時代を特徴づけたのは収穫の乏しい土地での苦しい労働であり、生活は不正と暴行や殺戮に満ちていた。この5つの時代の伝説はギリシアの叙事詩人ヘシオドスや後のローマの抒情詩人オウィディウスによって再び取り入れられている。マルクス「詩的年代記」12/31

 

一昼夜経てば死海文書と見做されて可哀想だた昨日の新聞 蝶人


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