音楽千夜一夜第485回&蝶人狂言綺語&バガテル―そんな私のここだけの話第409回
レジナルド・ケル(1906-1981)は一昔前の英国のクラリネット奏者で、ロイヤル・フィルやロンドン・フィルの首席奏者を務めた。
この11枚組CDには、ドビュッシー、ヘンデル、ベートーヴェン、シューマンなども含まれているが、殊にモザールとブラームスが多く、何種類ものクラリネット協奏曲や三重奏曲、五重奏曲を聴き比べることができて楽しい。
演奏はいわゆる英国のジェントルマンらしく上品で悠揚迫らぬもので、これを前時代的な名人芸と評する人もいるだろうが、勝手に言わせておけばいいのである。
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善き夢を見たのであるがその夢を覚え損ねて悔しがる夢 蝶人