女は 子どもを 産む 機械 ? こんな厚生労働大臣は辞めてください!!

2007-01-29 19:28:28 | Weblog

厚生労働大臣が、
自民党の会合で、少子化問題について

「女性の数は決まっている。産む機械、装置の数は決まっているから、あとは一人頭で頑張って貰うしかない」

と、発言したと、マスコミ各紙が報道しています。

「一人頭云々」ということは、つまり、女性なら一人は子どもを産めということなのだろう。まさに、女性を、子を産む道具、としてしか認識していないということである。

スグに、取り消したからと、自民党はその責任を問わない方針だそうだが
つまり、自民党も、この発言は大した発言ではないと思っているということに他ならない
絶対許せない発言である 

コレまでも、働く女性が増えて、子どもを産みたがらないのは困った現象だ・・・
などの発言などは、数多くなされた。
そのたびに、
産みたくても産めない女性、
仕事に情熱を持って頑張り、結婚がその障害になると悩む女性達は、
深く傷つけられてきた。 

この発言は、単なる、口が滑った、などの問題ではない
女性蔑視の思想の表れである。

こうしたことを言うと、すぐ、
「おおげさな」とか、
「被害者意識が強い」などという向きもある
が、これも、男女の平等ということ、女性を一人の人間として、その人権を認めるということと、程遠い考え方だと思う。

ナゼ、子どもを産む、産まないが、女性だけの責任にされなければならないのだろう。
ナゼ、将来の年金制度を守り、将来の社会の安定のために、子どもを産むことを強制されなければならないのだろう

私には、二人の子どもがいる。
私は、この子達を、将来の日本のために産んだわけではない。
結婚し、自然に子どもができ、嬉しいと思い、産んで育てている、
働き続けながら子育てすることを、職場が応援してくれたから、二人の子どもを持つことも出来た。
しかし、3人目は諦めた。
なぜか 営利を目的としない団体の専従職員であった私が、産休を3回も取ることは、職場の人件費その他に大きな負担になることが分かるからである。

働きながら子育てをしている女性たちは、多かれ少なかれこうした思いをしてきた。

また、自分の生きる道を究め、仕事に頑張るために、結婚せず、子どもを産まない選択をした女性や、またそれを夫婦で選択した人々もいる。
こうした、選択をせざるを得ない、労働条件もある。

働いていない女性も同じである。
跡継ぎ(時代錯誤だと思うが)の男の子を産むことを期待され、男の子が出来ずに苦しむ女性も、未だにいる。

 私の友人は、第一子が生まれ、お祝いに駆けつけた私に
  「男の子でよかった。ほっとした」とつぶやいた
 私は、彼女の言葉に胸をつかれ、
  「何、古臭い事を言っているのよ」
 と、喉まででかかった言葉を飲み込んだことを思い出す
 今度の大臣発言は、それから20数年たった今でも、
 こうした思いを、女性にさせるものである


子どもが欲しいと願っていても、出来ない女性もいる。
こうした女性の中には、その原因を助成の責任にされ、
お金もかかり、苦しい治療を受け続ける人もいる。

また、子どもは授かったけれど、夫の子育てへの協力が、本人の意識より、労働条件などで出来ず、二人目、三人目を諦める夫婦もいる。

もちろん、多くの男性は、こうした女性に寄り添って一緒に悩み、暮らしているが・・・、

そんな、女性を、
国の政治を預かり、医療や、子育てを応援すべき部署の大臣が、攻撃しているのである。

絶対に許せない。

柳沢厚生労働大臣は、こうした子育て環境の改善に、労働条件の整備も含めて取り組むべき部署の大臣である。


将来の年金制度の維持ために、日本を背負う人を増やすために、
子どもを産めと、女性に向かっていうのは
女性蔑視であるということを、理解できない人を、大臣にすべきでない。

安倍首相は、柳沢厚生労働大臣を、直ちに、罷免すべきである。

私は、女性団体で、こうした問題に取り組んできた。
未だに、わが東村山市では、学校の出席名簿について、男子が先、女子が後、という学校がある。  
逆に、男女混合で、あいうえお順になっている学校に対して、イチャモンをつける人もいる。

学校や、保育園などの保護者のことを、「父兄」 という時代錯誤な人も未だに多い。
憲法や、国連の人権宣言など、もっとしっかりと、私達の生活に根付かせる取り組みが、まだまだ必要だな~ と痛感した。

多くの、心ある男性の皆さんと ともに、頑張るしかないですね