
バンシロ(グァバ)の実である。
とても良い匂いのする果物で、私の好物である。20個くらい届いたが、
いつの間にか娘たちが食べて、無くなっていた。
娘

と言うので、
食べ終わって、数日も過ぎて、お礼方々また無心をした。

母は、

「それがね、ここの敬老会は、25歳になった年の子どもたちが開いてくれるのだけど、プライバシーの問題とかで、招待状が来なくなったの。
だから、新聞などの行事案内を見ていくのだけど、
私は新聞をとっていないから今年もいつ敬老会があったかわからないので行かなかったのよ」
というのである。


「それはおかしいよ、青年たちがやっているのであっても、行政が情報を提供できる仕組みがきっとあるよ」というと
母は、

その後の顛末は知らない。

貧乏で、自分ひとりの稼ぎで、生活保護も受けずに6人の子を育ててきた。
そんな生活では、年金の免除制度を利用するしかなく
結果、年金は月5万円にも満たない
こんな母から保険料を天引きするのである
母は、「役場でね、天引きされたらきっと生活できない年寄りがいるから、あんたたちは町を回って、そんなお年寄りを見つけて、ちゃんと暮らせるようにしてあげなさいと言ってきたんだよ」という。
そして、「ネセ(青年の意)が、は~わかりましたと言っていたけど」と、

まだまだ元気だわと、一人胸をなでおろした。

バンシロがまた届いた。

自分の生活も楽ではないのに 魚、野菜と送ってくれる
本当に 親とは ありがたいものである

