鶴屋南北の芝居観てきました

2008-10-17 14:54:15 | 話題
 昨16日、娘と吉祥寺の前進座劇場にて
江戸の戯作者 鶴屋南北の書いた 解脱衣楓累(げだつのきぬもみじがさね)を観てきました。

鶴屋南北といえば四谷怪談など、幽霊物が多い戯作者で、
この芝居は、江戸の時代には日の目を見ることなく、35年前に前進座がはじめて芝居にしたとか

二つの言い伝えが重ねられているようですが、
僧とその婚約者であった女
心中しようと約束をするものの、女の首を切り落としたとたんに心変わりをし
出世をしようとあがく男

その出世の道具をめぐって、敵がめぐり合い
様々な顔ぶれが入り乱れて
殺された女に取り殺される
という話。

芝居を前に、たまたま古本屋で 女流作家の短編を集めた文庫の中に
鶴屋南北の最後について、書かれたものがあって
買って読んだ 

戯作者としての売れる前に 鰻を割く仕事をしていた時
神通力を持った大鰻を割いて
その怒りに触れ、鰻が大嫌いになった と言う伏線がしかれ
結局、風呂屋の湯船にうじゃうじゃ鰻がいた幻覚を見て
心臓麻痺で死んだと言う物語で、怪談物を得意とした南北らしい死に方かな~
などと、本当のことかはわからずとも 納得したしだいである

私は、怪談物は大嫌いである。
怖い映画も絶対に見ない
なのに、この芝居を怪談話と思わずに見たが、
最後の、河原崎国太郎の柳の下の幽霊の姿には
思わずをしてしまった

この日の芝居は、掛け声(?)をかける人がいない
役者さんが 格好よく見得をきったのに よっ!〇〇屋 との声がなく
私も、声をかけるならこの場面 ということはわかったが
なにしろ 役者さんの屋号を覚えていないもんで 
役に立たない観客であった

でも、結構面白い芝居だった

国保税値上げ幅ほぼ決定

2008-10-17 00:59:03 | 政治
もう昨夜になりました。

16日、夜、国保運営協議会が開かれました。
10月2日に、市長から国保税の税率改定の諮問を受けて、昨夜で2回目、
もう、改定率が決まりました。

事務方が提案した案が2案示されていました。

1案は 所得税率 4.8% を 4.2%に
    資産割は 10%  を 0%に
    均等割を 12900円 を 25000円に
    平等割を 12000円 を据え置きに    高い~

2案は 所得税率 4.8% を 4.0%に
    資産割は 10%  を 0%に
    均等割を 12900円 を 22000円に
    平等割を 12000円 を据え置きに

協議会では、応能(所得に応じる)、応益(誰もが同じ)を 50:50にするのは
一人を除いて賛成、上げ幅の多い1案より、2案を採用し、
その代り、今後毎年同じような上げ幅で値上げをする と言う意見が大勢を占めました。

2案であっても、所得にかかる税率は0.8%も下がったのですが
家族一人あたりの均等割りが、9100円も上がるので
4人世帯で、所得200万円 給与で311万円 年金額で320万円の場合
年額 26050円の値上げ、上げ率は 13%となる 試算も出ていました。

保険料が下がる世帯もいるのですが、
その割合は、所得が高ければ高いほど下げ幅も大きく
所得が低い世帯は、家族が多ければ多いほど値上げ幅は大きくなることに

行政の資料によれば、
 所得350万円以下に属する世帯は実に88.3%
 所得100万円から200万円に属する世帯が 31.5%であり、

ワーキングプアーと言われる所得水準の世帯の値上げ率が一番高く
困難な層がますます困難に陥れられることが明らかになっているようです。

しかも、毎年同じような幅で値上げが行われることになっては、
1回の値上げ幅は小さくとも、トータルで、結局毎年負担は重くなるわけで
生活が楽になることはありません。

人の痛みは、あまり実感できないのですかね