中学に進学したあと、部活はどこにしようかということになった。運動神経は鈍いほうではなかったので、まあ、体育会系を選ぶことにした。小学生の頃足が速く、自分でも小五、小六とすごく伸びてきていたのがわかっていたので、陸上部に入ろうと思っていた。もともと、人付き合いがいいほうではないし、自分を追い込むのがすきな、少々ナルシスシックな性格だったので、結構本気だった(まあ、これがスポーツに対してで、勉強に対してはまったく自分を追い込まなかったのは別の意味ですごく残念だが・・・)。ところが、そのときになって親父が「お前は協調性がない性格だから、個人競技はだめだ。どうせやるのなら、団体競技にしろ」といってきた。「協調性がない云々」は今でも覚えているほど、いやなことばだったし、実際今でも協調性はあまりない。周りの人にちやほやされることが多いのと声が大きいので、なんとなくリーダーシップをとっているように見えるが、まったくそんなことはない。私は一人が好きだし、親父もそれがわかっていたのかもしれない。ただ、中一の少年にそのことをわからせようとする必要はあったのか?
あのとき、陸上( 短距離)を選んでいたら、私の人生はどうなっていただろう。インターハイくらい行けていたかもしれないけれども、それは“かも”だし、陸上の世界も厳しい。バスケで、死ぬほどフットワークをやらされたから、足が速くなったのかもしれないし・・・いずれにせよ、私はバスケを選ばされ、結果として、四十三歳で、名古屋まで行って、いまだにバスケをやっている。私は今、たぶん幸せなんだろうね。
あのとき、陸上( 短距離)を選んでいたら、私の人生はどうなっていただろう。インターハイくらい行けていたかもしれないけれども、それは“かも”だし、陸上の世界も厳しい。バスケで、死ぬほどフットワークをやらされたから、足が速くなったのかもしれないし・・・いずれにせよ、私はバスケを選ばされ、結果として、四十三歳で、名古屋まで行って、いまだにバスケをやっている。私は今、たぶん幸せなんだろうね。