こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

金持ちがもっと金持ちになると、貧乏人も金持ちに…なるわけない

2008年10月20日 | 日々思うこと、考えること

格差のことがいわれて久しいが、今回の金融恐慌(リーマンショック*)で、やはり非正規雇用者が首切りにあっている。小林多喜二のころとなんら変わらない。

ワーキングプア以上に適切な言葉がないが、ほんと、格差だ。

医者にしても、優雅な金持ち医者がいれば、貧乏暇なし過労死寸前医者、とか、研究がほとんどの器用な”臨床“医か、論文はないけど患者の心も体もよくわかり、治療の上手な“実績のない“医者とかがいる。まあ、世渡りの上手下手と言ってしまえばそれまでだが、医者のように比較的安定した資格を持っていれば、何とかケンカせずのように我慢もするが、それなりに勉強して、それなりにまじめにやってきて、コネがないだの、少し不器用だので就職を逃してニートだとか、フリーターだとかになってしまうと、やってらんない。

おまけに、振り込め詐欺が数十億の被害? ボスはキングだ?

などとなると、本当に真面目になっていられないし、ばかばかしい。

これは、どうしてこうなったんだろうね。これはこれで資本主義の限界なのかな?

でも、それを言う前に、世界の富の半分以上を、数パーセントの人間が所有しているということだけは、是正しないといけないように思うけど・・・どうなんだろう、金持ちの水がめからあふれ出る水を、他の貧民がありがたくいただくことで経済がまわるというトリクルダウン理論って、そりゃないよ。だって、昔の荘園だのを持っていた貴族(その末裔は未だに持っている)や財閥が跋扈している近現代だって、結局同じじゃない。貧乏人は貧乏人のまま、財産は携帯だけ。

なんだか、子供の時から携帯持たされて、ネット内で暮して、飼いならされているだけのような気がする。

 

*;2017年11月6日リンクを加筆