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こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

勤務医(含む病理医)に勉強代を!

2008年11月13日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
先日書いた、勤務医不足でも訴えたことだが、医師不足を議論している方たちに言いたい。
医者は一線で頑張ろうとすれば、ずーっと勉強していなくてはいけない。だから、学会費とか、教科書代を経費として認めてほしい。
勤務医はこれらを経費としては認めてもらえない。全部自費だ。だから、勉強使用しようと思えば思うほど、生活が苦しくなる。
これらの費用が病院によって、出してもらったり出してもらえなかったり。十分に参加できないのに、やたらと学会に入る必要はないが、自分の主要領域以外に5学会程度は入れる程度は経費として認めてもらいたい。学会参加も情報収集のためには必須だが、これも1学会で年に2,3万はかかる。日本各地で行われるので、参加費は交通費、宿泊費も併せて、一度で5万円くらいになる。ようするに一つの学会で年間7,8万はかかっていることになる。5つ6つの学会に入っていれば年間50万円くらい。医学書を年に2冊買えば10万円にはなる。勉強代だけで、ひと月分の手取りが吹っ飛んでしまう。
給料を上げれば済む、という役人の論理は全く違う。勤務医は、地域、地方の中心の一線にたつ病院として誇りを持ってやっている。地域医療との役割は違うし、リスクはそれなりに開業医とは異なるが、たとえば勉強代のようなものが、経費として認められれば、すごくやる気が出るのは間違いない。
贅沢をしたいのではない。まともな領収書が出る、こういったところに税金を使ってほしい。