こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

非婚の時代1

2010年02月03日 | 日々思うこと、考えること
娘は大学進学を前提とした中高一貫校に進学することになる。6年間の第二ラウンドの始まりだ。
女の子もこんなに(うちの子でさえ丸一年)勉強して受験のストレスに耐え、さらにはこの先6年間、高い高い学費を払って私学に通わせ、また大学受験となる。
そうなると、これを回収しないわけにはいかない。どうするかと言えば、花嫁修業に大学に行く訳ではないから、大学を出たら就職だ。就職すればキャリアを積む、そうなると積んだキャリアを結婚ごときで失うわけにはいかなくなる。一浪で入って、修士でも出たら25だ、20代で結婚というのはありえないし、30を過ぎると相手との釣り合いだとか、自分の希望だとかが複雑にからんできて、「エィッ!」ていう感じでは結婚できない。30代の結婚というのは、相当厳しい。
実際問題、恋愛だけなら、職場の人生経験が豊富で、少しの付き合いなら自分の肥やしにできちゃうような、(もちろん妻子持ちの)上司との不倫で十分だ。
で、気がつくと40。いつの間にか、一緒に子供を作る相手としては見てもらえなくなっている。「アレッ???」て思っても、仕事は忙しいから、二、三年はあっという間。立派なお一人様だ。
一方、なんとか30前後で結婚できたとしても、今度は仕事との両立が難しい。育児休暇は最低限、あとは保育園。となると待機児童問題。で、復職をしやすくして欲しい、とか、そういった話になる。それは、無理だ。能力はないが、コツコツ決められたことくらいはできる男はたくさんいる。そういう男との戦いになる。絶望的だ。

日本の社会全体が子育てを、子を産むことを、結婚を否定している。
私の周りも独り者が多い。是非、結婚を、と釣書をもらって廻しているのだが、なかなかうまくいかない。
おい、おい、そんなことだと・・・

名作たり得ず山月記・・・2010年1月の読書記録

2010年02月03日 | 読書、映画、音楽、美術
2010年1月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1499ページ

■ちんぷんかん
本屋で平積みになっていたので、ふと手に取って買いました(これも妖の仕業?)。どれも、仕事のストレスを忘れさせてくれる、楽しいお話ですね。「しゃばけ」から読んでみようかな?
読了日:01月27日 著者:畠中 恵
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/4692386

■変愛小説集
FMヨコハマの北村浩子のbooks A to Zで、「僕らが・・・」が紹介されたことがあり、興味を持って読んだ。どれもそこそこ良い作品で、印象にも残る。編訳者のセンスも光っているが、性的描写には辟易。せっかく買ったので、全部読んだが、途中からはスピードダウン。性的描写をほとんどせずに、気持ちを描写した星新一、描写があってもリアリティーをまったく感じさせない筒井康隆の偉大さをしみじみと感じながら読んだ。
読了日:01月21日 著者:
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/4600175

■奪われた性欲 (マイコミ新書)
同世代の著者による作品で、期待して読んだ。資料もまあまあ揃えていて、分析も当を得たものだった。肉食系、草食系というのも、詳しくは知らなかったので、まあまあ理解もできた。だが、若者自身に責任を求めるのはどうだろう。団塊世代による若年者搾取をはじめとする世代間の問題に踏み込んでいないことが残念。さらに著者も書いているうちになんだか、「今の若いもん」のふがいなさにいらだってきちゃって、最後は道場へ行け、って、確かにいいアイディアだが、ちょっと。「地下室の手記」を一読することをお勧めする。
読了日:01月18日 著者:今 一生
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/4567101

■走れ!T校バスケット部〈2〉
高校生って、こうだ。こうやって、周りにどんどん巻き込まれ、流され、影響されて、経験を積んでいくんだ。自分一人じゃ何もできない。だからこそ、中高生に接する大人は、彼らの可能性を盲目的に信じ、守り育てないといけない。下を見ながら歩きたい奴なんてどこにいる?みんな、上を向いて歩かせてあげたいね。足の速さには自信があったのに、最後まで陸上に挑戦できなかった私、メガネ君の決意がうらやましい。これも、よき指導者に出会えたからか。でも、私の場合も、バスケが足を速くしてくれたことは決して忘れない。
読了日:01月14日 著者:松崎 洋
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/4496817

■走れ!T校バスケット部
バスケっていい、高校生っていい。みんなが自分たちの人間という器に、いろんな経験を注ぎ込んでいく、そんな話だ。ほとんど何も考えずに生きていた高校生の頃の自分を後悔することがあるが、それは当たり前で、そうやって人生経験を増やしていたんだって気づかせてくれる。登場人物もよく描かれていて、どんなチームにもそれぞれ当てはまるやつがいたに違いない。私は下手だったが、足とディフェンスは頑張ったメガネだった。蛇足だが、私は男子校だったので僥倖に恵まれなかったが、頑張ってるバスケ部員はモテます。
読了日:01月13日 著者:松崎 洋
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/4483408

■李陵・山月記 (新潮文庫)
高校生の時の感動をもう一度、と思ったのだが。年齢に関係なく何度でも感動できる本と、そうでない本とがある。この本は後者か。このことは作品の優劣を決めるものではない。いずれにせよ、人生のコースがほぼ決まってしまっている私は感動するには年を取りすぎか・・・
読了日:01月08日 著者:中島 敦
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/4402033


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