金縛りにあっているように忙しい。
朝、通勤中にブログの下書きをし、半分過ぎたところで、原稿書きに切り替える。
病院では8時半から19時過ぎまで顕微鏡にしがみつく。その間、手術材料の切り出しと、迅速診断が入り込む。1時間ほどある昼休みの半分はメールの整理。返事もそこそこに診断業務にもどる。
窓の外を見るといつの間にか雲が赤く染まっている。もう9月、秋が見えてきた。
アインシュタインの相対性理論だと、速く移動する人に時間はゆっくり進むらしい。では病理医はどうだろう。
癌の手術材料の診断を一例行うのにおよそ30分かかる。少し込み入った症例だと、すぐに1時間経つ。その間、時間の流れを感じることはほとんど無い。ということは、「顕微鏡の前に座っている病理医に時間は異様に速く進む」ということになる。
まあ、これは病理医に限った話ではなく、部屋の技師さんも「あー、もうこんな時間」と言っていたので、仕事というか何かに没頭している人皆に共通することだろう。病理医の場合、顕微鏡の前で、30分も1時間もじっとしているので、周りから浮いているのではないかと勝手な心配をしていたけど、その必要はなかったようだ。また、仕事にしても趣味にしてもそれほど差もなさそうだ。
さっき、「明日の講演会の準備、徹夜覚悟でこれからやります」というメールが来た。私もその演者の一人だが、なんだかなー、そういわれると私も頑張らないといけないか。
飛行機で準備をしても間に合わないのは何故?