築地書館というところから出ている「怠惰を手に入れる方法」という、アメリカの大金持ちの書いた本(著者は妹)を読んだ。
毎日、何もしないでだらだらすごして生きることを奨める本で、休日の朝に読むと、一日中何もする気がおこらなくなること請け合いの本だ。
さて、この”怠惰”だが、どう定義づければいいのだろう。本の中では、結婚、恋愛、ダイエット、仕事一般などがいろいろな意味でストレスを生じるもので、こういったことを極力やめていくことが心の安定につながっていく、といったように述べられている。
そりゃ、まあ、証券会社に日に何度か電話することで、われわれの何百倍ものお金を得ている人だったら、そんなにあくせくしなくてもいいだろうが・・・結局最後まで読んで、悲しい気持ちしか残らなかった。
年間3万人以上の人が自殺するほどまでに追い込まれてしまう日本という社会で、”怠惰”を手にしうるのは”富裕層”と呼ばれる1%程度の人々しかできない。
この人たちの富はもともと継承されてきているもので、遠く奈良時代にすでに格差は固定しており、その他の人は結局その他の人で、怠けることは許されず、馬車馬のように働き続け、自殺か過労死でドロップアウトするか、死ぬまで働き続けるかしなくてはいけない。
しりあがり寿が、巻末で、「みんな、頑張り過ぎだよ」などと、いっているが、これを真に受けたら・・・と、不安になる。
日本ではやっぱり頑張らないといけなくて、なまけることはできないように思う。
毎日、何もしないでだらだらすごして生きることを奨める本で、休日の朝に読むと、一日中何もする気がおこらなくなること請け合いの本だ。
さて、この”怠惰”だが、どう定義づければいいのだろう。本の中では、結婚、恋愛、ダイエット、仕事一般などがいろいろな意味でストレスを生じるもので、こういったことを極力やめていくことが心の安定につながっていく、といったように述べられている。
そりゃ、まあ、証券会社に日に何度か電話することで、われわれの何百倍ものお金を得ている人だったら、そんなにあくせくしなくてもいいだろうが・・・結局最後まで読んで、悲しい気持ちしか残らなかった。
年間3万人以上の人が自殺するほどまでに追い込まれてしまう日本という社会で、”怠惰”を手にしうるのは”富裕層”と呼ばれる1%程度の人々しかできない。
この人たちの富はもともと継承されてきているもので、遠く奈良時代にすでに格差は固定しており、その他の人は結局その他の人で、怠けることは許されず、馬車馬のように働き続け、自殺か過労死でドロップアウトするか、死ぬまで働き続けるかしなくてはいけない。
しりあがり寿が、巻末で、「みんな、頑張り過ぎだよ」などと、いっているが、これを真に受けたら・・・と、不安になる。
日本ではやっぱり頑張らないといけなくて、なまけることはできないように思う。