こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

病理医は遅すぎる、なんてことはない(上)

2018年05月09日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと

 医者のジョークで、

「内科医は何でも知っているが何もできない。

 外科医は何でもやるが何も知らない。

 精神科医は何も知らないし、何もできない。

 病理学者は何でも知っているし何でもできる、しかし遅すぎる。」

 なんていうのがあると昔聞いた。昨日、病理診断科の部屋で誰かが言い出して、ひとしきりその話題で盛り上がった。親父が米国に留学していた頃にはあったらしいので、50年以上前はこんな認識だったのだろう。

 今では、そんなことは全くなくて、内科医も外科医もなんでもできるし、なんでも良く知っている。精神科医もきっとそうだろう。

 そこで病理医の登場となる。

 なんでも知っている、というより、なんでも知らなくちゃならない。

 なんでもできる、というよりはなんでもできなきゃならない。

 そして、遅すぎてはいけない。

 知らないことはたくさんあって、それは増え続けていて、悩みは増える一方だ(『わかったこと、わかっていないこと』2011年4月30日)。

 なんでもできる、というのは摘出された臓器に対してのことであったり、さらには病理解剖のことを指していたわけだけど、今やそれらだけではすまなくなっている。(明日に続く)

いつまでもじっとしてはいられない

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