朝靄が美しい夜明け。
ウグイスが少しずつ上手に歌うようになってきた。
昨日の学会はなんとか乗り切った。
臨床サイドの評価もまあまあのようで、案外ディスカッションポイント、というか話のツボ、がわかってきたのかもしれない。
医療というものが、知識量だけではなく、人間同士の塩梅、というか距離感をはかりながら行うものだと実感する。
病理医の行う医療というのはただ単に画像診断を行うというのではなく、その所見から患者さんの状態を把握して、それを臨床医に伝えてこれまでの治療効果・治療方針を決めていくことだ。
(画像診断である)病理診断なんて、そのうちAIに取って代わられるでしょうね
という人がいるが、胃、大腸、乳腺、子宮、肺、甲状腺あたりの頻度の高い臓器の癌の生検診断はおそらく数年のうちにAIがほとんどをカバーするようになって、人間の病理医は手術検体の診断に精を出していくことになるだろう。
実際、そういうありふれた疾患の診断はAIにやらせて、”見落とし”のないようにしていく方がいいように思う。
手術検体とか、炎症とか面倒な病理診断が残されることになるが、それこそが人間であるわれわれが行うべき仕事であり、より多くの経験をそういう分野で積んでいくことが必要になる。
これまた病理診断に限った話ではなく、臨床も同じで、症状・データを入力したら診断なんてすぐにつくようになるわけで、その先をどうやっていくかで臨床医の優劣も決まっていくことになる。
もちろんこれは医者に限った話でもない。
頭を使わない人は不要
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いつも先生の難しいブログかいつまんで(笑)
読ませて頂いています、
さて私は昨年の大腿骨骨折置換手術をして
まる1年が過ぎました、
私の不注意で起きた事故ですが開業医の整形外科の先生が骨折なので、準備救急ですと
総合病院への紹介状を書いて頂き、
どこの病院でしますか?と聞かれ、夫とどこが良いのか?と話しているとせんせいが
「この手術ならどこの病院でもしてくれますよ、~病院でもしてますよ」と簡単にいられました、私はそんな~~と思っていたのですが、一応中堅の医療センターでお願いをしました、
手術は、昔と仕方が違うと聞いていて
ほとんどAI がするとか?で切り口も昔と
全然違いガムテープでした。
リハビリテーションの先生が教えて下さったのですが、けど、執刀医の先生は、骨折した所を部品と交換するのですからそれなりに大変だと思うのですが、炎症や出血等注意しないと行けないし、簡単、簡単、と言われますが、やっぱりそこそここのオペに慣れないと出来ないと思うのですが、
開業医の先生の、「誰でも出来ますよ~」の
言葉が今も残ったいてなんか笑えてくるのです🌸
また、術後1年無事経過、おめでとうございます。
誰でもできるといっても、到達目標は術者によって大きく異なりますよね。
それを受け止める患者さんの感じ方も人それぞれ。
機能が回復すればそれで十分という人から見た目まで大事という人まで、その落とし所を探すのが標準的な医療ですね。
日本の医療制度は、全国どこで誰がやっても均一料金、大多数の人はそれで救われていると思います。
AIでも、魔法のようにまったく元通りにすることはできないでしょう。