こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

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病理医の生活レベル・・・病理医に興味のある君に(8/10-2)

2016年08月27日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと

(昨日の続き)

 研修医に病理には当直が無い、と言ったが、その続きを忘れていたと思った。

 当直は無いが、365日、一人だということ。今の私は上司と二人だけど、一人病理医の病院は少なくない。そんな病院ではなかなか気が休まらない。まとまった休みを取ることもできないし、体調が悪くて急に休むというわけにもいかない。病理医を必要としている臨床医も多いのだ。だから、一施設に二人以上の病理医がいるところへの加算が最近手厚くなった。

 臨床医のように開業することが一般的ではない診療科だから、ずっと病院勤めというのが基本的なライフスタイルとなる。従って、いくら流行っても収入には限界がある。医者になって、たくさん儲けようというようなことを考えている人に病理はとてもお薦めできない。

 その研修医と話を切り上げるとき、私は「医者なんだから、医学の進歩のため、世のためにがんばるしか無いね」と思わず、口にしていた。

 結局のところ、医者が生活レベルがどうのこうのと口にすること自体間違っているようにも思う。どの診療科であろうとも、医者になった時点で、世の中からはずいぶんと大切に扱われているという自覚を持って職務に励むしかない。

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