昨夜、岸田新総理の記者会見を、聞いて思ったのは、
この人、頭いい
ということ。宏池会といえば宮澤喜一元総理であり、それ以来の総理大臣。開成高校出身でもあり名実ともに宏池会の看板に恥じない秀才が総理大臣になったといえる。宮澤喜一との違いといえば大学が東大ではなく新総理は早稲田。大学受験は本人にとってはずいぶんな挫折だった様で、おそらく未だ引きずっているものはあるだろうが、政治家として正攻法で総理大臣にまで上り詰めたのだから、それはもう気にせず職務に邁進していただきたい。
私がこれまで出会ったことのある開成出身者は5、6人いる。ほかにもいるかもしれないが、高校の名前まで教えあうような仲の人はそれ以上はいない。みなさんとても頭がいいし、なおかつまとも。勉強の出来は首都圏の私立進学校の中では頭一つ抜きん出ている。中学、高校の入試の偏差値というのは後々まで続くもの、というか、そのあたりの学校の生徒選抜というのは実にうまくやっているということの裏返しだと思う。
それはさておき新総理、ちょっと頭が良すぎるのではないか心配になる。放送が途中で打ち切られてしまったので全部を聞くことはできなかったが、質問に立った記者で岸田さんを困らせるようなことを言えた人はいなかった。もちろん記者の中にも早慶東大いるだろうが、昨日の会見では岸田さんは自説を淡々と述べ、答えることのできることには答え、核問題のように即答できないことはそう返答していた。ごくごく当たり前の対応で、誠実でもあった。でも、こういうのって、ひがむ人は多い。頭のいい人のことを素直に尊敬したらいいのに、才能に嫉妬し、さらには裏で何か悪いことをしているのではないかとまで疑う。下手すりゃ奸計をもって陥れるなんてこともあるかもしれないので、十分気を付けてほしい。
閣僚に指示した
というようなことも言っていたが、今度の人事を適材適所と自信を持っているようだし、リーダーシップもありそうで、私は新政権に期待している。
あとは、人気だが、それはあまり出ないだろう。”やってる感”を出すようなことは馬鹿馬鹿しくてできないだろうから、”あの人いったい何やってるの?”みたいなことをすぐ言い出す人がいるに違いない。”新しい資本主義”というものをスタートさせ、軌道に乗せるには少なくとも3年はかかるだろう。それまでは、なんとか踏ん張って欲しいし、アラを探して足を引っ張るようなことはできればやめてほしい。
3年待てば、ファーストか維新かはたまた国民民主か、どこが核になるかわからないが、自民党に対抗すべく保守政党ができて、実のある選挙を行うこともできるようになるだろう。その時こそ、日本も新たなるスタートを切ることができるかもしれない。
政治を育てよう