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きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

「年金定期便」が始まります。記録に誤りがないか確認できます。

2009-04-02 21:37:08 | 予算・税金・消費税・社会保障など
社会保険庁は今月から、年金加入者への「ねんきん定期便」の送付を開始されます。
どんなものなのか、内容と見方をまとめました。(坂井希)

【今月から全加入者に】

●目的は?
2007年12月~08年10月に全受給者・加入者に発送された「ねんきん特別便」は、誰のものか分からない年金記録の持ち主を探すためのものでした。
今度の「ねんきん定期便」は、年金加入歴や将来受け取れる年金見込み額などを加入者に知らせ、年金記録の確認を促すことを目的にしています。
対象は国民年金、厚生年金の被保険者。今後、毎年一回、誕生月に届きます。
現時点で保険料が未納でも、年金制度に加入しており現住所が正しければ届きます。翌月まで待っても届かない場合は「ねんきん定期便専用ダイヤル」(0570-058-555)に問い合わせましょう。
●何が分かるの?
A4判の水色の封筒に、①これまでの年金加入期間(月数)②将来の年金見込み額(年額)③これまでの保険料納付額(累計額)-を記した用紙が入っています。
実際の年金受給額は、何歳までどこで働き、どういう年金制度に加入するかによって変わります。五十歳以上の人には、「いまの年金」制度に六十五歳まで加入する」と仮定した、将来の年金見込み額が通知されます。
五十歳未満の人で、「このまま定年まで勤めた場合」などを知りたい場合は、同封の「計算例」を参考に自分で試算する必要があります。
今回は、このほかに「これまでの年金加入履歴」「厚生年金保険の標準報酬月額と保険料納付額の月別状況」「これまでの国民年金保険料の月別納付状況」も同封されます。二年目以降は原則、直近一年分のみの簡略なものとなります。
本当は納めたのに未納扱いとなっている期間がないか、標準報酬月額が改ざんされていないかなどを、領収書や過去の給与明細、給与振り込みの預金通帳などと照らし合わせてチェックしましょう。
●誤りを見つけたら?
記録の誤りや漏れを見つけた場合は、同封の「年金加入記録回答票」に、必要事項を記入して返送します。過去の給与明細などが手元になくても、調べてもらいましょう。
すでに「ねんきん特別便」などで訂正を申し出ている場合は、改めて回答する必要はありません。
特別便に未回答の人や年金受給直前の五十八歳の人は、回答票が水色になっています(通常は白)。誤りや漏れがなくても必ず回答する必要があります。
●誤りを見逃す人も出るのでは?
特別便では、分かりにくさに批判が集まりました。
定期便は、記録漏れの可能性の高い人には、水色ではなくオレンジ色の封筒で届きます。
また、漏れたと思われる記録の加入年月日と脱退年月日を記した通知文が同封されており、それをヒントに記憶を呼び起こせるようにします。専用ダイヤルに問い合わせれば、勤務先名や所在地の市町村名も教えてもらえます。
●受給者には届かないの?
すでに年金を受け取っている受給者には、基本的に定期便は届きません。ただ、特別便に入っていなかった標準報酬月額に関する記録は、今年中に別途届きます。



前回の、「特別便」では、年金加入期間は確認できましたが、標準報酬月額は確認できませんでした。今回は、標準報酬月額も確認できるので、「あの会社に勤めていた時はもっと給料がよかったはず」と疑問に感じた時は、会社がまともに保険料を払っていたかを確認できます。
といっても、昔の給与明細や銀行の通帳は捨ててしまっている場合もあります。今からでも、取っておくようにしましょう。
今回は、もれの疑いのある人にはオレンジ色で届くそうです。これも改善された点です。
2年目からは、その1年間の記録しか届かなくなるので、今回の分を『永久保存』しておく必要があるようです。


【しんぶん赤旗日刊紙 2009年4月1日付】