きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

福島第一原発2号機 遠い収束

2012-04-02 22:21:04 | 原子力発電・放射能汚染・自然エネルギー
福島第一原発2号機 遠い収束
冷却水の水位ぎりぎり なお極めて高い放射線量


東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)2号機原子炉格納容器の内部を内視鏡や線量計で詳しく観察・測定した結果、予想を覆す実態が明らかになり、事故から1年以上たっても、「事故収束」には程遠いことが示されました。
東電は圧力などのデータから格納容器内の水位を3.5~4.5メートルと推定していました。
しかし、内視鏡を入れた調査で、格納容器内の水位はわずか60センチでした。2号機の原子炉には、1時間当たり9トン注水されていますが、ほとんどがそのまま、損傷箇所から原子炉建屋地下へ漏れていることを示しています。




東電は、2号機は燃料が溶融し、すべての燃料が原子炉圧力容器の底に落下したとみています。また、一部は圧力容器の損傷部から、さらに格納容器の底に落下し、底部のコンクリートを侵食したとしています。格納容器の底に落下した燃料の高さは20~40センチとみられ、燃料を冷却する上できわどい状態であることが明らかになりました。
一方、初めて線量計を入れて測定された格納容器内の放射線量は1時間当たり最大約73シーベルト(7万3000ミリシーベルト)でした。人が6分間全身に浴びると100%死亡するとされる量に相当する極めて高い値です。最も低い値でも同31.1シーベルトでした。
東電は、今回使用した内視鏡をこの環境下で1日2時間使えば2週間で故障するといいます。



内視鏡で撮影された、2号機原子炉格納容器内の水面=3月26日、東京電力提供

線量計で測定したのは、格納容器の底から高さ7~4.2メートルの場所で、73シーベルトを観測したのは底から4.2メートルの場所でした。高い放射線量が何によるものなのか、わかっていません。さらに高い放射線量の値が観測される可能性があります。
2号機原子炉を監視する温度計が次々故障し、故障台数がすでに8台に上っているのも、こうした過酷な環境の影響とみられ、原子炉の状態がまったくわからなくなる恐れさえあります。
東電は、1~4号機の廃炉に向け、今後、ロポットなどを使った原子炉内での作業を計画していますが、今回の内視鏡と線量計による観察・測定はその道のりの困難をあらためて示しました。

「しんぶん赤旗」日刊紙 2012年4月2日付掲載



予想していたことですが、格納容器内の水はじゃじゃ漏れなんですね。
幸いにも燃料棒がメルトダウンしたことで、格納容器の底にたまって、ギリギリに水の中に浸かっている状態なんですね。

「冷温停止」って言っていますが、核燃料はそうなるまでに核反応して放射性物質をつくり、発生した放射性物質は格納容器内に閉じ込めらたままなんですね。
格納容器内の放射線量の高さも納得いくのもです。


今現在、核燃料から放射性物質が発生しているのか?
本当に冷温停止しているのか?
核燃料を格納容器から取り出しても大丈夫なのか?
そもそも格納容器内の大量の放射性物質をどう処理するのか?


東電や原子炉メーカーは、専門家も交えて真剣に取り組んでほしいものです。