日本は再生可能エネ大国
原発に替わるエネルギー源として太陽光や風力などの再生可能エネルギーが注目されています。
年間消費電力の9割を再生可能エネルギーでまかなう市があると聞き、訪ねました。
(細川豊史)
再生可能エネルギー posted by (C)きんちゃん
【原発の40倍の潜在力】
日本最北の市、北海道稚内市(人口約3万8千人)。同市の地上20メートル地点の風速は年間平均7メートル。風力発電に適しているとされる6メートル以上を上回り、まさに“最適地”です。
市内中心部から宗谷岬へ向かうと、丘の上に林立する風車が。宗谷丘陵に民間事業者の風車57基が立ち並びます。
市が直接運営する2カ所の風力発電所もあります。そこで生まれた電力は浄水場施設と揚水ポンプに使われています。
同市環境エネルギー課の佐伯達也課長は、「稚内市の水は、風力発電の力で市内に供給されています」と胸を張ります。
太陽光パネルについて説明する佐伯課長。太陽光を反射させて発電効率を上げるため、地面には特産のホタテの貝殻を敷いています=7月3日、北海道稚内市
宗谷丘陵に建つ風力発電の風車=北海道稚内市
市では、騒音や景観など環境に配慮する風車建設のガイドラインを決めています。
市所有の太陽光発電所(出力5千キロワット)もあります。日照条件は北海道東部などに比べ不利なものの、冬の発電量落ち込みをいかに少なくするか、積雪対策などを試行錯誤しています。
太陽光による市の売電収入は今年度約1億4千万円を見込みます。
2016年には、地元事業者が運営する風力発電所(出力3万キロワット)が運転開始予定です。同市の電力自給率は100%を超えることになります。
佐伯課長は、「今までは過疎化や少子高齢化などに悩まされてきましたが、自然エネルギーの潜在力を生かせば街が大きく発展します」と力を込めます。
稚内市長 工藤広さん~送電網の強化早く
地球環境を守るために私たちは、いずれは化石燃料から離れていかなければならないと思います。原発も未解決の問題が多く、このまま進めることには無理があります。
稚内では20年近く前から自然エネルギーの導入に取り組んできました。障害は受け入れ側の問題でした。
当初、北海道電力は電力の買い取りにあまり積極的ではありませんでした。働きかけ続けた結果、少しずつ買い取り枠を拡大してくれています。
もう一つは、ぜいじゃくな送電網です。道央に向かう送電網が弱く、電力の大消費地に送ることができません。国の予算でやっと強化されることになりました。
本州とつなぐ送電網も強化すれば首都圏にも電気を送ることができます。稚内は電力の大規模な供給基地となることができます。希望と期待を持って取り組みたいと思います。
【省エネ・節電とともに~日本共産党】
どの原発にも再稼働の条件はなく、「即時ゼロ」を決断し、廃炉プロセスに入ります。
省エネ・節電とともに、再生可能エネルギーの大規模な普及を進めます。日本は太陽光や風力、小水力、地熱など豊かな資源に恵まれています。その潜在力は原発発電能力の40倍にも。まさに再生可能エネルギー大国です。
再生可能工ネルギーは普及が進めば進むほどコストが下がり、供給が安定します。電力会社の地域独占をやめさせ、発送電分離など電力システムを改革します。
「しんぶん赤旗」日刊紙 2013年7月7日付掲載
脱原発、自然エネルギーへの転換も、今度の参議院選挙の大事な争点。
原発ゼロを10年、20年などの先送りではなく、「即原発ゼロ」を求める日本共産党。
それも口先だけでなく、自然エネルギーへの積極的な転換。その移行時期には天然ガスなどを使った火力で中継ぎをする。など責任ある対案を示しています。
安全性を保障できない原発の再稼働でなくって、再稼働しないでそのまま廃炉するのが、最も現実的で責任ある政策です。
原発に替わるエネルギー源として太陽光や風力などの再生可能エネルギーが注目されています。
年間消費電力の9割を再生可能エネルギーでまかなう市があると聞き、訪ねました。
(細川豊史)
再生可能エネルギー posted by (C)きんちゃん
【原発の40倍の潜在力】
日本最北の市、北海道稚内市(人口約3万8千人)。同市の地上20メートル地点の風速は年間平均7メートル。風力発電に適しているとされる6メートル以上を上回り、まさに“最適地”です。
市内中心部から宗谷岬へ向かうと、丘の上に林立する風車が。宗谷丘陵に民間事業者の風車57基が立ち並びます。
市が直接運営する2カ所の風力発電所もあります。そこで生まれた電力は浄水場施設と揚水ポンプに使われています。
同市環境エネルギー課の佐伯達也課長は、「稚内市の水は、風力発電の力で市内に供給されています」と胸を張ります。
太陽光パネルについて説明する佐伯課長。太陽光を反射させて発電効率を上げるため、地面には特産のホタテの貝殻を敷いています=7月3日、北海道稚内市
宗谷丘陵に建つ風力発電の風車=北海道稚内市
市では、騒音や景観など環境に配慮する風車建設のガイドラインを決めています。
市所有の太陽光発電所(出力5千キロワット)もあります。日照条件は北海道東部などに比べ不利なものの、冬の発電量落ち込みをいかに少なくするか、積雪対策などを試行錯誤しています。
太陽光による市の売電収入は今年度約1億4千万円を見込みます。
2016年には、地元事業者が運営する風力発電所(出力3万キロワット)が運転開始予定です。同市の電力自給率は100%を超えることになります。
佐伯課長は、「今までは過疎化や少子高齢化などに悩まされてきましたが、自然エネルギーの潜在力を生かせば街が大きく発展します」と力を込めます。
稚内市長 工藤広さん~送電網の強化早く
地球環境を守るために私たちは、いずれは化石燃料から離れていかなければならないと思います。原発も未解決の問題が多く、このまま進めることには無理があります。
稚内では20年近く前から自然エネルギーの導入に取り組んできました。障害は受け入れ側の問題でした。
当初、北海道電力は電力の買い取りにあまり積極的ではありませんでした。働きかけ続けた結果、少しずつ買い取り枠を拡大してくれています。
もう一つは、ぜいじゃくな送電網です。道央に向かう送電網が弱く、電力の大消費地に送ることができません。国の予算でやっと強化されることになりました。
本州とつなぐ送電網も強化すれば首都圏にも電気を送ることができます。稚内は電力の大規模な供給基地となることができます。希望と期待を持って取り組みたいと思います。
【省エネ・節電とともに~日本共産党】
どの原発にも再稼働の条件はなく、「即時ゼロ」を決断し、廃炉プロセスに入ります。
省エネ・節電とともに、再生可能エネルギーの大規模な普及を進めます。日本は太陽光や風力、小水力、地熱など豊かな資源に恵まれています。その潜在力は原発発電能力の40倍にも。まさに再生可能エネルギー大国です。
再生可能工ネルギーは普及が進めば進むほどコストが下がり、供給が安定します。電力会社の地域独占をやめさせ、発送電分離など電力システムを改革します。
「しんぶん赤旗」日刊紙 2013年7月7日付掲載
脱原発、自然エネルギーへの転換も、今度の参議院選挙の大事な争点。
原発ゼロを10年、20年などの先送りではなく、「即原発ゼロ」を求める日本共産党。
それも口先だけでなく、自然エネルギーへの積極的な転換。その移行時期には天然ガスなどを使った火力で中継ぎをする。など責任ある対案を示しています。
安全性を保障できない原発の再稼働でなくって、再稼働しないでそのまま廃炉するのが、最も現実的で責任ある政策です。