そもそも集団的自衛権⑥ 戦争「抑止」は誤り
集団的自衛権を行使すれば、“抑止力”が働いて、かえって戦争は抑えられるという考えがあります。
たとえば15日の会見で、「安保改正で、むしろ日本の抑止力は高まった。米軍の存在で平和がより確固たるものになるというのは、日本人の常識だ」と述べています。
■他国を脅す
「抑止力」とは、何だかよく分からない言葉ですが、これまでは、圧倒的な軍事力目在日米軍が周辺国を脅し、攻撃を思いとどまらせる、という意味で使われてきました。日本も集団的自衛権を行使できるようになれば、周辺の国も恐れて戦争をしかけなくなるという立場です。
しかし、実態はどうでしょうか。在日米軍は単なる脅しではなく、ベトナム戦争やイラク・アブガニスタンでの「対テロ」戦争など、アジアや中東へ出撃し、多くの罪のない人々を殺してきました。
米政府高官からは、「米国は日本の直接防衛に関する通常兵力は、日本に持っていない」といった発言が相次いでいます。実際、主力部隊の空母や海兵隊は、1年の半分は海外に展開しています。在日米軍は「抑止力」どころか、「侵略力」です。

原子力空母ロナルド・レーガン(米海軍ウェブサイトから)
■懸念は当然
日本がこれまでに集団的自衛権を使えていれば、どうなっていたでしょうか。
例えば、米国が集団的自衛権を行使して参戦したベトナム戦争では、自衛隊もいっしょに参戦させられていたかもしれません。お隣の韓国はのべ31万人が参戦し、5千人近い死者を出しています。
多くの人々が、集団的自衛権の行使で「戦争に巻き込まれる」という懸念を持つのは当然のことです。
日本が曲がりなりにも“平和”だったのは、米軍の「抑止力」があったからではありません。集団的自衛権を行使せず、米軍といっしょに海外で戦争をしない、という憲法の歯止めがあったからです。憲法の平和主義のおかげで、日本はほとんどの国と敵対的な関係をつくらずにすんだ、ということが真相です。
(つづく)
「しんぶん赤旗」日刊紙 2014年5月28日付掲載
「安保条約があったから日本の平和が保たれた」ってことは、お隣の韓国の事情を見れば「まやかし」である事がよく分かりますね。
なんとベトナム戦争の時、韓国軍は参戦して何と5000人近い戦死者を出しているんですね。
日本の場合は、日本の米軍基地から飛び立った米軍機がベトナムで爆弾を落としたってことはありますが…。
集団的自衛権を行使すれば、“抑止力”が働いて、かえって戦争は抑えられるという考えがあります。
たとえば15日の会見で、「安保改正で、むしろ日本の抑止力は高まった。米軍の存在で平和がより確固たるものになるというのは、日本人の常識だ」と述べています。
■他国を脅す
「抑止力」とは、何だかよく分からない言葉ですが、これまでは、圧倒的な軍事力目在日米軍が周辺国を脅し、攻撃を思いとどまらせる、という意味で使われてきました。日本も集団的自衛権を行使できるようになれば、周辺の国も恐れて戦争をしかけなくなるという立場です。
しかし、実態はどうでしょうか。在日米軍は単なる脅しではなく、ベトナム戦争やイラク・アブガニスタンでの「対テロ」戦争など、アジアや中東へ出撃し、多くの罪のない人々を殺してきました。
米政府高官からは、「米国は日本の直接防衛に関する通常兵力は、日本に持っていない」といった発言が相次いでいます。実際、主力部隊の空母や海兵隊は、1年の半分は海外に展開しています。在日米軍は「抑止力」どころか、「侵略力」です。

原子力空母ロナルド・レーガン(米海軍ウェブサイトから)
■懸念は当然
日本がこれまでに集団的自衛権を使えていれば、どうなっていたでしょうか。
例えば、米国が集団的自衛権を行使して参戦したベトナム戦争では、自衛隊もいっしょに参戦させられていたかもしれません。お隣の韓国はのべ31万人が参戦し、5千人近い死者を出しています。
多くの人々が、集団的自衛権の行使で「戦争に巻き込まれる」という懸念を持つのは当然のことです。
日本が曲がりなりにも“平和”だったのは、米軍の「抑止力」があったからではありません。集団的自衛権を行使せず、米軍といっしょに海外で戦争をしない、という憲法の歯止めがあったからです。憲法の平和主義のおかげで、日本はほとんどの国と敵対的な関係をつくらずにすんだ、ということが真相です。
(つづく)
「しんぶん赤旗」日刊紙 2014年5月28日付掲載
「安保条約があったから日本の平和が保たれた」ってことは、お隣の韓国の事情を見れば「まやかし」である事がよく分かりますね。
なんとベトナム戦争の時、韓国軍は参戦して何と5000人近い戦死者を出しているんですね。
日本の場合は、日本の米軍基地から飛び立った米軍機がベトナムで爆弾を落としたってことはありますが…。