「私もこの歌聞きたかった」 増える在宅 リスナー同士がつながって
ラジオ番組進行役 コンサートも再開「ダ・カーポ」
ダ・カーポ 1973年「夏の日の忘れもの」でデビュー。いつまでも初心を忘れないようにという意味で命名(音楽用語で最初に戻る)。「結婚するって本当ですか」が大ヒット。ドラマ「裸の大将」主題歌の「野に咲く花のように」、「宗谷岬」などヒット曲多数。今年8月、デビュー47周年。
新型コロナウイルスによる“コロナ禍”ですが、感染対策をしながら、芸能界は活気を取り戻そうとしています。芸歴47年の榊原まさとしさん、榊原広子さんのフォーク・デュオ「ダ・カーポ」も影響を受けて“新しい生活”に踏み出しています。ラジオ番組や、コンサート再開で改めて感じたことを、2人に聞きました。(小川浩)
榊原広子 榊原まさとし
第32回ダ・カーポ小春日和コンサート~コロナなんかに負けない!~
12月3日午後1時半開演(午後1時開場)。会場=横浜みなとみらいホール 小ホール。問い合わせ=ダ・カーポ音楽事務所045(820)1838
―榊原広子さんが、2012年4月から4週に一度、進行役を務めるNHK・FM「音楽遊覧飛行」(月~木 前9・20)を通して聴取者(リスナー)の変化を感じ取っています。
広子 若い人の歌のリクエストが増えました。休校や、在宅勤務になった人たちが「初めて聞きました」「初めてお便りします」とメールをくれます。「ホッとします」「やすらぎの時間になっています」という言葉を読んで、とてもうれしくなります。
リスナー同士のつながりができています。「私もこれを聞きたかった。ありがとう」のようなやりとりがあるんです。ラジオを聞く人が増えているのを実感します。増えることは、いいんですけどコロナ禍がきっかけなので複雑な気持ちです。
榊原広子
お客さんを前に歌えるっていい
―4月に「緊急事態宣言」が出た後、自宅で過ごす人たちを思い、新曲「愛があるならがんばれる」「ドア」を自宅で制作。未経験の動画配信にチャレンジしてインターネット上の「ダ・カーポ公式チャンネル」にギターの演奏に合わせて歌う動画を発表しました。12月の横浜でのコンサートで披露します。
まさとし 新型コロナがきっかけになりました。インターネットを駆使できるか、正直、不安ですが、自分たちのペースでやります。文化庁の「文化芸術の継続支援事業」に申請しました。、今後も生のステージを大事にすることはもちろんですが、インターネット上の配信などに挑戦していきたいという趣旨で出しました。審査結果はまだ連絡がありません(13日現在)。文化や芸術は、人々のオアシスだと思うので、公的な支援が必要です。
広子 25、26の催しやコンサートが中止、延期になり5カ月くらい休業になりました。兵庫県で久しぶりにコンサートをしました。2000人入る会場に半分しかお客さんをお迎えすることができませんでしたが、とてもうれしかった。宮城県でもやりました。やっぱり生演奏、お客さんを前に歌えるって、いいですねえ。
人にも自分にも優しくできる歌
―意欲的にレコーデイングも!25日に新曲CDの発売を控えています。収録されているのは「あなたがいるから」「懸け橋」。「2つでひとつのメッセージを伝える」楽曲です。
まさとし 朴訥(ぼくとつ)さ、一直線の正直さ、そんな詩の世界です。自分で言うのもなんですが、まじめなダ・カーポが、まじめに歌っています。コロナ禍でも多くの人が働いて、この社会を支えているのは「あなたがいるから」。人にも自分にも優しくできる、温(ぬく)もりを伝える「懸け橋」になりたいと歌った歌です。
―夫婦になって今年40年です。
広子 「ルビー婚」といわれているんです。それこそ“あなたがいるから”です。デビュー以来、いっしょに音楽活動をしていて、ハーモニーが要ですし、いろんな意味で、お互いにいないと困るね、と結婚して、ここまで手を取り合って歩いて来ることができました。
まさとし いっしょにやるということでは、舞台スタッフは私たち演者がコンサートをしないと生活に困るわけです。そういう意味では、私たち夫婦は、人を、そして私のふるさと横浜を、音楽の力で前向きにできたらなあと思っています。
「しんぶん赤旗」日刊紙 2020年11月16日付掲載
コロナで在宅が増えて、ラジオを聴く人が増えたのでしょうか。
リスナーとディスクジョッキーとのやり取りが良いですね。
温もりを伝える歌が欲しい。
ラジオ番組進行役 コンサートも再開「ダ・カーポ」
ダ・カーポ 1973年「夏の日の忘れもの」でデビュー。いつまでも初心を忘れないようにという意味で命名(音楽用語で最初に戻る)。「結婚するって本当ですか」が大ヒット。ドラマ「裸の大将」主題歌の「野に咲く花のように」、「宗谷岬」などヒット曲多数。今年8月、デビュー47周年。
新型コロナウイルスによる“コロナ禍”ですが、感染対策をしながら、芸能界は活気を取り戻そうとしています。芸歴47年の榊原まさとしさん、榊原広子さんのフォーク・デュオ「ダ・カーポ」も影響を受けて“新しい生活”に踏み出しています。ラジオ番組や、コンサート再開で改めて感じたことを、2人に聞きました。(小川浩)
榊原広子 榊原まさとし
第32回ダ・カーポ小春日和コンサート~コロナなんかに負けない!~
12月3日午後1時半開演(午後1時開場)。会場=横浜みなとみらいホール 小ホール。問い合わせ=ダ・カーポ音楽事務所045(820)1838
―榊原広子さんが、2012年4月から4週に一度、進行役を務めるNHK・FM「音楽遊覧飛行」(月~木 前9・20)を通して聴取者(リスナー)の変化を感じ取っています。
広子 若い人の歌のリクエストが増えました。休校や、在宅勤務になった人たちが「初めて聞きました」「初めてお便りします」とメールをくれます。「ホッとします」「やすらぎの時間になっています」という言葉を読んで、とてもうれしくなります。
リスナー同士のつながりができています。「私もこれを聞きたかった。ありがとう」のようなやりとりがあるんです。ラジオを聞く人が増えているのを実感します。増えることは、いいんですけどコロナ禍がきっかけなので複雑な気持ちです。
榊原広子
お客さんを前に歌えるっていい
―4月に「緊急事態宣言」が出た後、自宅で過ごす人たちを思い、新曲「愛があるならがんばれる」「ドア」を自宅で制作。未経験の動画配信にチャレンジしてインターネット上の「ダ・カーポ公式チャンネル」にギターの演奏に合わせて歌う動画を発表しました。12月の横浜でのコンサートで披露します。
まさとし 新型コロナがきっかけになりました。インターネットを駆使できるか、正直、不安ですが、自分たちのペースでやります。文化庁の「文化芸術の継続支援事業」に申請しました。、今後も生のステージを大事にすることはもちろんですが、インターネット上の配信などに挑戦していきたいという趣旨で出しました。審査結果はまだ連絡がありません(13日現在)。文化や芸術は、人々のオアシスだと思うので、公的な支援が必要です。
広子 25、26の催しやコンサートが中止、延期になり5カ月くらい休業になりました。兵庫県で久しぶりにコンサートをしました。2000人入る会場に半分しかお客さんをお迎えすることができませんでしたが、とてもうれしかった。宮城県でもやりました。やっぱり生演奏、お客さんを前に歌えるって、いいですねえ。
人にも自分にも優しくできる歌
―意欲的にレコーデイングも!25日に新曲CDの発売を控えています。収録されているのは「あなたがいるから」「懸け橋」。「2つでひとつのメッセージを伝える」楽曲です。
まさとし 朴訥(ぼくとつ)さ、一直線の正直さ、そんな詩の世界です。自分で言うのもなんですが、まじめなダ・カーポが、まじめに歌っています。コロナ禍でも多くの人が働いて、この社会を支えているのは「あなたがいるから」。人にも自分にも優しくできる、温(ぬく)もりを伝える「懸け橋」になりたいと歌った歌です。
―夫婦になって今年40年です。
広子 「ルビー婚」といわれているんです。それこそ“あなたがいるから”です。デビュー以来、いっしょに音楽活動をしていて、ハーモニーが要ですし、いろんな意味で、お互いにいないと困るね、と結婚して、ここまで手を取り合って歩いて来ることができました。
まさとし いっしょにやるということでは、舞台スタッフは私たち演者がコンサートをしないと生活に困るわけです。そういう意味では、私たち夫婦は、人を、そして私のふるさと横浜を、音楽の力で前向きにできたらなあと思っています。
「しんぶん赤旗」日刊紙 2020年11月16日付掲載
コロナで在宅が増えて、ラジオを聴く人が増えたのでしょうか。
リスナーとディスクジョッキーとのやり取りが良いですね。
温もりを伝える歌が欲しい。
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