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「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

いのち守る くらしの防災③ 必要なものを知る 近未来「明日」に備えて

2020-03-22 07:37:29 | 震災・災害・復興・地震&災害対策など
いのち守る くらしの防災③ 必要なものを知る 近未来「明日」に備えて
坂本佳奈

災害が起きたら、避難所に行って、避難所でなんとかなる…。身体の安全という意味では正解ですが、まず避難所には入れないかもしれません。
そして避難所に入れても、食料その他が回ってくるとは限りません。
例えば、わが神戸市では、現在約20万人分の備蓄をしています。十分でしょうか。神戸市の人口は2019年で約153万人、人口に対して備蓄量を考えると非常に少ないといわざるを得ません。これは都市部では特に備蓄場所の確保が難しく、どんなに頑張っても全員の分を賄うだけの備蓄はできません。個人個人である程度備えておく必要があります。




避難袋3段階
また災害がいつ来るか、台風や水害の時はあらかじめ、ある程度の予測がつきますが、突発的に起こる地震などは、いつ、どこで、どんなふうに起こるかはわかりません。新聞を読んでいる今この時に起こるかもしれない。今すぐ避難してくださいといわれて、家に取りに帰るわけにはいきません。
「避難袋その1」は、普段持っているかばんです。私のかばんには、財布などの他に、持病の薬、リップクリーム、小さな水筒、アメかチョコレートが入っています(図1)。移動中、電車が止まって動けなくなったとしても、水も食べ物も少しあるので数時間は問題ありません。他にも自分の生活にすぐ必要だと思うものを持っておくといいでしょう。たくさん持っておく必要はなく「今使っているものを、少しだけ」でかまいません。
そして、いわゆる一般的に避難袋と呼ばれるのが「避難袋その2」。リュックサックに3~5日程度必要な準備をしておき、津波等で家を出る必要がある時はそれを持って出ます。それから「避難袋その3」、家全体を備蓄の場所と考え、買い物に行かなくても1~2週間食べつなげるだけの準備をしています。支援物資などがいき渡るのは遅くとも1週間から10日後なので、最初の1週間を食べつなぐ準備をしておけばよいのです。
具体的な備蓄の仕方は、まず先週1週間分の献立を書き出してみましょう。覚えていないなら、今日から1週間、家族全員、間食も含めて何を食べたのか記録してみます。この記録を元にすれば、必要な食品がわかるでしょう。そしてその普段食べているものを、切らさず置いておくようにしましょう。
防災の手始めは「明日、買いに行けないかもしれないから、明日の分は家に置いておこう」から始まります。毎日毎日来るか来ないかわからないことを考えるよりも、少し手前の未来に備えておくだけで十分です。



◆尿・便・紙と三つに分別し、ふたつきの大きな箱に大きなポリ袋を入れたものに貯めておき、衛生上心配ない所に置き、個別に回収することで衛生上の安全を保てる。
便は新聞紙を箱型に折った物を利用しポリ袋へ。尿はペットポトルの上部分をカットしてボトル部分にポリ袋をかぶせ、上部をじょうごの形にして尿を取る。
口を結んでポリ袋に入れるようにすると清潔に処理できる。汚染源となる便と清潔な尿を混ぜると発酵も起きやすい。
(※)ペットポトルシャワー…ふたに5~6個穴を開けてキャップして使う



神戸市中央区のポートアイランド。URの分譲団地では、エレベーターチェアーと称して、非常時に必要な物を備えています。



ごみ対策準備
備蓄というと、食べる方にばかり目がいってしまいますが、出す方の準備も大事です。北極や砂漠など、流す水もなければ、ごみを持っていってもくれない場所ではどうしているのかというと、ごみが回収されるまで貯めておきます。
その時に大事なのが、出すもの全てをひとまとめにするのではなく、水分は水分、固形物は固形物、身体に触れた紙は紙として分けておくことです。一番厄介なのは固形物ですが、ここに尿や紙を混ぜてしまうと全てが不衛生になります。そこで排せつごみを3分別します。(図2)
(食文化・料理研究家、「まなぼうさいラボ」代表)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2020年3月20日付掲載


通勤バックにも、最低限のものを備えていないといけないのですね。
血圧の薬も数日分を。小さいペットボトルも。そして、おくすり手帳も。
レジ袋NO!のために常備しているビニール袋も、いざという時には役に立つ。

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