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イラク戦プレビュー

2015-06-11 18:18:32 | ワールドサッカー
日本代表は、W杯アジア2次予選前最後の親善試合で、イラクと横浜国際競技場で対戦します。イラクは、2次予選の相手がベトナム、タイ、インドネシア、台湾というすべて東アジアの、移動や気候が苦しい組を引いたので、気候の似ている日本で慣れようとする意図もあると思います。

イラクは日本とは何度も対戦しています。一番最初に思い出すのは、1993年アジア最終予選でロスタイムに追い付かれてW杯出場を逃した「ドーハの悲劇」ですが、最近でも2013年最終予選、2015年アジアカップでの対戦があります。

イラクは1986年メキシコW杯出場の経験があるサッカー強国で、実際日本と対戦した試合を見る限りでは足元の技術はしっかりしています。戦争やテロで、ホームゲームを中立地で行う苦労もしていますが、国を挙げてサッカーに取り組む情熱は確かなようです。

イラクは、地理的にUAE、カタール、サウジアラビアなどの産油国と近く、文化も同じアラブなので、これら産油国のビッグクラブでプレーする選手が中心選手です。有名な1トップのベテラン、マハムードもカタールリーグ得点王の実績を誇ります。

もっとも、アジアカップの映像を見る限りでは、イラクはいいサッカーをする時間もありますが、それが長い時間キープできません。キャンプをイラク国内で開けないなど、チームとして集合する機会が少ないことが影響していると思われます。

イラクは2007年アジアカップ優勝の実績もあります。当時はブラジル人のビエイラ監督が短期契約で、アジア杯を勝つためだけに特化した、マハムードめがけてアーリークロスを放り込む個人技サッカーが通用しました。しかし、今はマハムードの運動量が当時より落ちており、この手はもう使えないでしょう。

イラクという比較的強い相手と親善試合が組めたのは幸運だと思います。アジアのライバルは、最終予選での対戦の可能性がある日本との対戦は、情報漏れを警戒して嫌がることがあるからです。それが実現した以上、イラクに勝ってその幸運を生かす必要があります。ハリル監督の「年内無敗」の公約は、日本の力なら達成可能ですから。
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