アレックス・シャルク、契約満了で退団

浦和レッズ絡みの移籍情報では、写真のFWアレックス・シャルク選手が契約満了で退団することになりました。シャルクはオランダ人で、スイスリーグのセルベットから昨年途中で浦和に完全移籍で加入してきました。経歴を見ると、NACブレダ、PSV U-21と育成年代では名門チームにいましたが、契約してくれるならどこでも行くと、スコットランドやスイスを渡り歩いた苦労人です。

彼が加入して最初の試合になった、2022年のアウェイのFC東京戦は彼に注目していました。いきなりベンチ入りさせた、ロドリゲス監督の決断は驚きでしたが、その直後にタイで集中開催されたACLのグループリーグを控えており、一日でも早く彼をチームに馴染ませたいというロドリゲス監督の配慮だったことでしょう。171cmと長身ではないので、スピード型と期待していました。

そのACLのグループリーグではゴールも決めるなど活躍しましたが、上背がないこともあって1トップ向きの選手ではありませんでした。シャルクの出番はサイドハーフが多くなります。もっとも、サイドハーフで彼を起用すると、タッチライン際で我慢することができず、FWの本能が出てどうしても内側に入りたがるプレーが多くなりました。そのため、サイドの守備を考えると起用しにくいことになります。

スコルジャ監督になってからも、シャルクは多くの出番が左MFでした。今季の浦和は試合数の多さでチームに疲労感が否めなかったことで、ターンオーバーで左MFに入りましたが、やはりサイドハーフにするには決定的な武器はなかった印象はあります。今季で切れる契約を延長しなかった、浦和フロントの判断はやむを得ないでしょう。

今年の夏の移籍市場でも、母国オランダの2部リーグからオファーという噂もありました。31歳という年齢もあって、次は最後のクラブになる可能性もあり、そこで是非とも良いプロ生活の締めくくりができたらと思います。大活躍はできませんでしたが、日本に来たことが彼にとって良い経験だったと、あとで思ってくれれば幸いです。