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出してからが速い(香川真司)

2015-09-21 19:22:40 | ワールドサッカー
このシルバーウイーク、いろいろ溜まった雑事をこなしながら、1日1試合のペースで海外サッカーを見ています。まず、最初に選んだのは、香川真司がスタメン出場した、ドイツ・ブンデスリーガのハノーバー対ドルトムントです。ブンデスはどうしても、プレミアやセリエAとは違って、選手がわからないので、香川真司(23番)中心に見ることになります。

もっとも、ドルトムントの主力選手は少しずつ頭に入ってきており、左MFのムヒタリアン(10番)、FWのガボン代表オバメヤン(17番)などはおなじみの名前になってきています。中盤で一回ためて、オバメヤンが持ち味の快足を飛ばしてゴールを狙うのがドルトムントの必勝パターンです。そんな、テクニシャン揃いのドルトムントですが、香川真司は確実に居場所を確保しています。

香川真司はドリブルで強引に抜きに行くプレーはあまりしません。そのかわり、キックの種類が全選手の中で一番多く、「このタイミングでパスが出るの?」と驚くような体勢からボールを出せます。また、今回気付いたのは、パスを出してからの動きです。香川真司が、MFでありながら多くのゴールに絡めるのはそれが理由で、出した後の瞬発力は非常に優れています。

考えてみると、浦和で一流のトップ下と呼ばれた、バイン、小野伸二、ポンテはこの動きは得意にしていました。出した後ゴール前に詰めて、折り返しを自ら決めるゴールも多く見られました。このハノーバー戦こそ、香川真司のゴールはありませんでしたが、出した後の全力ダッシュは、日本代表に憧れるサッカー少年はどんどん真似して欲しい動きです。

相手のハノーバーにも、怪我からの復帰戦になった清武(10番)がいました。彼もまた、そのテクニックで中心選手となっており、カウンターからの一本のパスで展開を変えて、先制点の起点になりました。今、日本人がブンデスリーガに大量進出しているのを見ると、日本サッカーの技術重視の指導方針は、少しずつ成果を出し始めているのでは、そんなことを感じたテレビ観戦でした。


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