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清水戦マニアック分析

2017-08-28 22:10:02 | 浦和レッズ
清水の出方は、4-4-2で予想通り自陣に2ラインを引いて守るコンパクトなサッカーでした。小林伸二監督の場合、前の2トップがボールをチェイスすることで相手DFに余裕を与えないサッカーをよく見せてきます。山形を2年連続でJ1残留に導いたときもこのスタイルでした。

今回、確かに2トップの長谷川と金子は浦和DFにプレスに行っていましたが、その後ろのMFのラインが下がっていました。そこをうまく狙ったのが矢島でした。2トップさえ外してしまえばフリーでボールが持てるので、うまく2トップに取られない位置にポジションを取り、マウリシオや槙野が出しやすいようにしていたのが、好プレー連発の要因でした。

この、清水の2ラインコンパクトサッカーは、2トップでキープしたところに後ろのラインが連動して動くと大きなチャンスにできます。それをさせなかったのはマウリシオでした。清水が縦に出してくるタイミングで、マウリシオが先に動いてボールに触ってピンチを逃れたシーンは何度かありました。安定感とボールさばきが武器と思っていたマウリシオですが、そういう「危機察知能力」も武器として持っていると感じます。

また、梅崎が良かったと感じています。膝の靭帯損傷から1年ぶりのリーグ戦のスタメンでしたが、ようやく負傷も癒え、良かったときのようなサイドをドリブルで仕掛ける動きと、左右両方のアウトサイドがこなせる能力を取り戻していました。ミシャ時代は固定メンバーに近かったですが、こういう新しい力が出てくると浦和ももっと強くなると感じます。

ACLの川崎戦では、矢島が下がってしまい、李が消えて機能しなかったシャドーですが、ここにラファエル・シルバが入ることでボールを収められる場所が増えた印象もあります。武藤も得意の裏を狙う動きができていましたし、やはり浦和の攻撃サッカーを機能させるにはシャドーに収めないといけないと思います。

次節はルヴァン杯のC大阪戦です。槙野が代表に呼ばれてDFが一つ空き、それ以外にもメンバーの入れ替えはあるでしょう。去年、ルヴァン杯で高木俊幸と青木がブレイクしてような変化を起こさなければなりません。全員にチャンスがあると思って、この大きなチャンスに賭けて欲しいと思います。

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