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ボールがよく回った(8/27清水対浦和)

2017-08-27 22:07:21 | 浦和レッズ
今日のアウェイ清水戦は、2-1で浦和の勝利に終わりました。ゴールは遠藤航、ラファエル・シルバです。この試合は、堀監督が就任して、チームに導入した「競争」がうまく作用した試合になりました。ミシャ時代は、一旦使わないと決められた選手はほとんど出番がないのが常でしたが、今回は梅崎が右アウトサイドに入り、矢島がボランチに入るなど新しいメンバーに期待したゲームになりました。

この試合は内容的にも良かったと思います。その理由は、柏木の代役スタメンの矢島が、柏木に近い役割をこなせたからです。矢島は「走るファンタジスタ」柏木のようなフリーランニングこそそれほどではないですが、相手のFWとMFの間に空いているスペースでボールをもらって攻撃につなげる動きはよくできていました。

この矢島のところでボールが落ち着いたので、前半から浦和がボール支配率60%を超える優位なゲーム運びをしました。前半は1トップの興梠が孤立気味で、無理にポストプレーをしようとしたプレーが相手に奪われて攻撃が途絶えることもありましたが、見ていて危ないようなボール回しのミスはほとんどありませんでした。

前半、相手CKから角田のヘディングシュートで1点を先制された浦和ですが、内容はいいのでこのリズムでいいと、堀監督のコメントにもありました。戦術的な修正も当たり、ラファエル・シルバを1トップに、興梠をシャドーに配置換えしてからボールが前線で回るようになってきました。

ラファエル・シルバのシュートを武藤が押し込んだ場面こそオフサイドで取り消しでしたが、サッカーではたとえオフサイドでもゴールに入れておけば流れができるとよく言われます。試合はその通りになりました。CKの流れからの遠藤航のゴールで追いつくと、立て続けに興梠のポストプレーからのラファエル・シルバの決勝点で勝ち越してそのまま逃げ切りました。

もちろん、相手に鄭大世がいなかったような、ちょっとした幸運もあります。それでも、誰かフリーになる選手を作り、ミスをしたらカバーする、パスは確実につなぐといった基本が、堀監督になってから徹底し始めている変化は感じます。次のルヴァン杯では、また違った選手も試されるかもしれませんが、彼らもまた、代役にふさわしいプレーをしてくれそうな予感がします。

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