ポルトガル代表の映像を見たくて、1次リーグ初戦のガーナ戦を見ました。ポルトガルは4-2-3-1の布陣で、右MFのベルナルド・シウバ(写真)がいろんな位置に動いてボールを引き出し、トップ下のブルーノ・フェルナンデスが左MFのジョアン・フェリックスや1トップのクリスティアーノ・ロナウドにボールを供給してくるチームです。
これに対するガーナの戦い方は徹底していました。5-4-1で自陣に2ラインを引いてポルトガルが攻めるスペースをなくし、攻撃はロングボールで1トップのウィリアムスめがけて蹴ってくるものでした。そのため、ボール支配率はポルトガルが圧倒的な試合になります。もっとも、このガーナの格下戦術はポルトガルにとっては苦戦の要因になります。どうしても、ガーナのDFラインに隙が出ないので、ポルトガルは遠目から狙うしかない展開です。
そのため、前半は0-0で折り返します。Cロナウドは37歳になった今でもエースストライカーではありますが、さすがに運動量は全盛期よりは落ちていました。Cロナウドを1トップに残して、JフェリックスやBシウバが守備をすることでガーナのカウンターを止めることになります。そんなゲームが動いてきたのはガーナの守備がきつくなって、次第にイエローカードが出始めたからでした。
Bフェルナンデスの浮き球のパスに反応したCロナウドが倒されてPKになり、これをロナウドが自ら蹴り、GKが届かない左上のスペースに蹴り込んでポルトガルに先制点が入ります。これでCロナウドは5大会連続ゴールという、W杯の新記録を達成します。もっとも、この点が入ったことで攻めるしかなくなったガーナが、左MFクドゥスの突破で拠点を作り折り返しをAアイェウが決めて同点に追いつきます。
同点に追いついたことでガーナは前の選手を入れ替えて運動量を増やし、ある程度引き分けも意図しましたが、ポルトガルがBフェルナンデスが空いているスペースに絶妙なスルーパスを出して、これをJフェリックスが決めて勝ち越します。途中出場のACミラン所属のレオンにも追加点が生まれ、ポルトガルがこのゲームを優位に運ぶことになりました。
ガーナも1点を返して意地を見せましたが、ポルトガルが逃げ切って3-2でこの初戦を勝利します。Cロナウドもまだストライカーとして君臨はしていますが、もうCロナウド一人のチームではない印象も受けました。それだけ、Jフェリックスら若い力が台頭しており、今回のポルトガルは伸び盛りのチームという印象です。
ポルトガルCBダニーロ
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