Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

シドニーFC戦プレビュー

2007-03-20 20:55:52 | 浦和レッズ
明日はACL初のアウェー戦のシドニーFC戦です。浦和の遠征帯同メンバーは、前節の甲府戦でベンチに入った18人そのままに、細貝と後一人加えたメンバーです。ACLの初戦で、シドニーFCは上海申花をアウェーで倒し、わずか1試合ながらシドニーFCが最大のライバルになりそうな展開です。浦和にとっては、3月の試合の中で一番重要な試合です。

東アジアの国では、NHKのBS放送が映るから、中国や韓国のチームにはJリーグのチームの情報は筒抜けでしょうが、オーストラリアには情報は漏れていないかもしれません。ネネのスピード不足などは知らないでしょう。そのため、甲府戦のスタメンをそのまま出してくる可能性はあります。長谷部がスタメンで出られる状態なら、甲府戦で長谷部が出た後の布陣(啓太、長谷部のダブルボランチに、左ストッパーが阿部勇樹)も面白いでしょう。

シドニーFCは、一昨年のクラブW杯にオセアニア代表(当時はオーストラリアがアジアに移る前でした)として出場しています。カズと期限付き契約を結んだことで話題になりました。大会では5位決定戦でアフリカ王者のアルアハリを倒すなど、活躍しました。当時のシドニーFCに抱いた印象は、単純なパワーサッカーではなく、中盤でボールを落ち着かせることができるチームというものでした。

しかし、リトバルスキ監督が辞任して以降、当時の主力選手はだいぶ抜けています。当時のゲームメーカーのトリニダード・トバコ代表のヨークも今はいません。そのため、今のシドニーFCがどんなチームかは正直言ってわかりません。

ただ、オーストラリアの代表クラスの選手はほとんどが欧州でプレーしています。そのため、いくらオーストラリアの優勝チームといっても、W杯で日本に勝ってベスト16に入ったオーストラリア代表ほどは強くないと思います。ただ、フィジカルの強さなどは共通していると思います。フィジカルなら強いネネを起用して、肉弾戦に対抗するのがいいかもしれません。
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オジェックサッカーの一端

2007-03-19 20:52:34 | 浦和レッズ
ここまでリーグ戦を3試合、ACLを1試合こなして、オジェック監督の目指すサッカーの一端が見えた気がします。最初の時点では、結果を残したギドの作り上げたシステムを尊重する考えに見えましたが、これがブルズカップ、ゼロックスと相手に封じられたため、自分のやりたいサッカーに変えたようです。

そのサッカーとは、トップ下やアウトサイドをサイドのスペースに走らせて、クロスでゴールを狙うものです。グラウンドを広く使う、サイド攻撃を主体とするサッカーです。昨年のギドのサッカーは、出場可能なメンバーの中でベストなサッカーをしようという現実策でした。そのため、ワシントンのキープ力やドリブルなど、個人の力に頼るところがありました。

ワシントンが今年も開幕から絶好調なら、同じサッカーをしてもある程度は成功するでしょうが、今年のワシントンは甲府戦で2ゴールを決めたといっても、昨年のいいときと比べたらまだまだ良くありません。そのため、ワシントンには最後の仕上げの部分だけに関与してもらうことにして、ゴール前にボールを運ぶのはほかの選手の役割にしたのです。

スペースに走る役割のポンテや永井は、昨年より相当運動量が多くなっています。昨年のイメージを持っている相手チームは、ワシントンを2枚のCBで挟んできます。開幕戦の横浜FCの戦い方がそうでした。そのため、サイドに流れる永井がフリーになることがあります。横浜FC戦の永井の決勝ゴールは相手が過剰にワシントンを意識したからこそ生まれたゴールだと思います。

もし、相手が永井を消しにきたら、復調次第ではワシントンの個人技を使ってもいいので、しばらくワシントンと永井の2トップで、縦に走るサッカーをするでしょう。前回のオジェックサッカーも、福田、岡野らを使った縦に速いサッカーでしたから、オジェック監督は速いサッカーが好みらしいです。やはり同一人物のサッカーですから、ある程度共通点はあるでしょう。甲府戦の2ゴールのパターンを見て、そんなことを感じました。
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黒津の特徴(3/17川崎F対横浜FC)

2007-03-18 20:31:45 | 他チーム
昨日の夜、帰宅してつけたテレビは川崎F対横浜FCでした。スタメンを見て、我那覇の欠場を知り、初めて黒津のスタメンを映像で見ることができることがわかりました。黒津は川崎Fでスーパーサブの地位を確保している選手ですが、浦和戦では短い時間しか出場することはなく、あまりプレーのイメージがありませんでした。黒津はどんなプレーをするのだろうという興味がありました。

ただ、黒津のFW3番手という立場では、いつ出番が来るかわかりませんし、我那覇の代わりに出るかジュニーニョの代わりに出るかはわかりません。そのため、我那覇の特徴もジュニーニョの特徴も理解していなければいけません。この日は我那覇の代わりですから、ジュニーニョにドリブルのスペースを作ってやらないといけませんでした。

それは、前半のジュニーニョの先制点の場面に現れていました。川崎Fの攻撃パターンは、一旦ジュニーニョが引いてきてドリブルを始めるか、もしくは黒津にパスを出すかの二者択一であることが多いです。そのため、黒津は前に張ってボールを受けやすい位置にいながら、同時にジュニーニョのドリブルのコースを空ける必要があります。

この場面、ジュニーニョのドリブルのコースは、見事に空いていました。黒津が陰で引き付けた効果もあると思います。また、黒津の特徴で、ヘディングシュートが結構得意なところもあります。さすがに相手DFの頭の上から叩きつける豪快さはありませんが、サイドからのクロスを正確に合わせる技術は高いです。

そう思っていたら、ちゃんと黒津にスポットが当たる機会もあり、後半得意なスペースに抜け出す動きで2ゴールを決めていました。ACLがある以上、ジュニーニョ、我那覇の二人だけでは1年もたないのは明らかですから、黒津がこんなプレーをコンスタントに見せてくれることが、川崎Fの浮沈の鍵を握っているのではと思います。
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悪いなりにまとめる(3/17浦和対甲府)

2007-03-17 18:17:56 | 浦和レッズ
このIT時代に、未だにデジカメを持っていない私は、携帯カメラで写真を撮っています。そのため、スタジアムの中を撮ると、どうしても望遠機能がないためにスタジアムの遠景ばかりになってしまうので、今日はちょっと違うものを撮ってみました。浦和美園から歩いている途中で見かけた甲府サポに、「その風林火山の旗を撮ってもいいですか」と頼んで快諾してもらったので、今日はその写真にしました。

さて、脱線はこれくらいにして試合の話しに入りますが、今日の試合は中盤で激しい潰し合いが展開されました。甲府が前からプレッシャーを掛けてくるチームで、積極サッカーを狙ってくるので、そこでボールを取れば浦和のチャンスになるという、予想通りの展開でした。しかし、浦和の攻撃はなかなかかみ合いませんでした。

ワシントンに縦パスを入れてキープを狙う、昨年の形は完全にやめて、両サイドを積極的に前に走らせるサッカーに変えている途中のように思えました。ただ、それを合わせる役割のワシントン、永井がなかなか機能しませんでした。サイドまではボールが入るのに、チャンスにならないのは、クロスの精度もあるのでしょうが、まだ2トップがとにかく合わせればいいと割り切っていないことも考えられました。

ただ、ワシントンは良くないなりに、発想を切り替えたようです。2ゴールはいずれも、左サイドからのクロスです。特に1点目は左サイドに走り込んだのはなんと闘莉王で、独力で打破しなくても、今の浦和なら周りに助けてもらっての1点でも1点だと割り切ったようです。

そのため、今日のヒーローはワシントンではないと思います。真のヒーローは、ピッチを広く走り回り、タッチ数も多かったポンテと、潰し合いの展開に耐えてボールを奪った鈴木啓太ではと思います。

甲府は、確かに運動量は驚異的で、石原と藤田のMF陣は、左右両方を活動領域にしているかのごとく動き回っていました。しかし、バレーの抜けた穴は埋まっていません。アルベルトも確かにヘディングだけならバレーを上回りますが、あまり動く選手ではないようで、甲府の全員攻撃全員守備のサッカーには向いていない気がします。

ただ、何度もクロスが上がった事実を考えると、チャンスは作れるのですから、その中の一回でも決めていければ、得意のホーム小瀬を利用して勝つこともできるのではと思います。
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甲府戦プレビュー

2007-03-16 20:40:00 | 浦和レッズ
まだ新潟戦の同点ゴールのショックは残っていますが、甲府戦が明日に近づいてきました。今は明日、勝ち点3を取ることを楽しみに、元気に埼スタのスタンドに座れるようにゆっくり休むつもりです。

浦和は相馬が負傷したので、左アウトサイドは小野伸二が入ることになるでしょう。小野伸二の左サイドは、確かに起点ができて攻撃のリズムを出す効果がありますが、相手のクロスを確実に止められる守備は期待できません。そのため、左ストッパーに坪井を回し、場合によっては小野伸二の代わりにクロスを止める役割を与えるのがいいのではと思います。

空いた右ストッパーには、阿部勇樹をリベロに置いて闘莉王を回すか、コンディション次第では堀之内を起用する手が考えられます。甲府が4-3-3でサイドアタックを重視するチームなので、ネネと小野伸二を同じサイドに置くのはわざわざ相手に攻めの糸口を与えるようなものです。

また、永井も軽い負傷で一時離脱していたので、起用は不透明です。ワシントンのコンディションにある程度回復傾向が見られるので、ワシントンの1トップもあるかもしれません。その場合は山田がトップ下に入ります。

甲府は昨年は確かに埼スタで3-0で勝っていますが、内容は苦しんだ試合でした。ワシントンがPKを2度失敗した試合と聞けば、「ああ、あの試合か」と思い出す方も多いと思います。甲府の強さは、前線から激しく動けることで、浦和が止むを得ずバックパスを選択する場面もありました。

甲府は昨年のチーム得点王のバレーが抜けていますから、得点力という意味では低下していると思いますが、この運動量はおそらく変わっていないでしょう。前からプレッシャーを掛けてくるチームには、中盤でボールを取ってカウンターで攻めれば効果があります。明日のキーマンは鈴木啓太だと思います。鈴木啓太を起点にして、相手ボールを奪ってからの速い攻めで、甲府の守備を崩す攻めを期待したいです。
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同い年のスーパースター(リリアン・チュラム)

2007-03-15 20:50:28 | ワールドサッカー
三十路も半ばまで来た私にとって、心の支えとなっていたのが同い年の選手の活躍です。昨年のドイツW杯で、同い年の選手の最後の活躍を見ることができました。今回話題にするのは、kobbyと同い年の中で世界最高のプレーヤーのフランス代表、リリアン・チュラム選手です。

チュラムは、当時上り調子のチームだったイタリアのパルマで頭角を表しました。パルマはチュラムとイタリア代表のカンナバーロのコンビで、当時セリエA最強の守備陣を築いていました。当時のプレーを見た印象は、高さもあってドリブルでは決して抜かれない選手でした。

ただ、地元開催の1998年W杯では、ブランとドゥサイイーの不動のCBコンビがいたため、チュラムのポジションは右SBでした。もともとがCBだけに、あまり派手にオーバーラップを見せるタイプではなかったですが、たった1試合だけ攻撃で目立った試合がありました。それは準決勝のクロアチア戦でした。

チュラムの攻撃参加は、クロアチアの選手は誰もマークしていませんでした。その隙を突いて、120試合を超える代表歴の中で唯一の1試合2ゴールを決めました。フランスはこのチュラムの活躍で決勝に進出し、見事優勝を果たしました。これだけでもワールドクラスと言える活躍です。

しかし、チュラムは2002年、2006年とさらに2度のW杯に出場しています。2002年はジダンが負傷した影響もあって、1次リーグで敗退しましたが、2006年はベテランの多かったフランス代表の中で、本来のCBで出たチュラムは堅守で存在感を放っていました。準々決勝で優勝候補筆頭の評価を受けていたブラジルを完封し、準決勝でも奔放な攻撃サッカーのポルトガルを破って、2度目の決勝戦の舞台に立ちました。

決勝戦でも、イタリア相手にセットプレーの1失点です。たまたまPK戦で敗れてしまいましたが、フランスの堅守の中心がチュラムだったことは揺らぎません。決勝戦の試合後、即代表引退を表明したので、フランス代表ではもう見られませんが、チュラムはまだ現役です。

昨年のクラブW杯でバルセロナの一員として来日したときは、出場機会はありませんでした。ただ、何らかの機会にもう一度チュラムのプレーは見てみたいです。今年6月に半年契約が切れるネネの後釜だったら最高ですが。
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一人一殺(室井市衛)

2007-03-14 20:43:02 | 浦和レッズ
浦和出身の地元選手で、J2に降格した浦和に加入して苦しいときを戦ってくれた室井市衛選手の思い出です。彼はまだ現役で、現在横浜FCに所属しています。開幕戦で見たかったですが、ベンチにも入っていなくて残念でした。

室井は、Jリーグが開幕した1993年に鹿島に加入し、鹿島では準レギュラークラスの選手でした。十分レギュラーの力はありましたが、当時の鹿島は秋田、奥野ががっちりポジションを確保していて、室井の出番は出場停止や負傷のときだけでした。そのため、よりDFの層が薄かった当時の浦和に加入すれば、不動のCBになれると思っていました。

事実、4バックの布陣を引いた斉藤監督が選んだ開幕戦のCBは、ピクンと室井でした。ただ、順調に見えた室井のスタートは、アウェーの水戸戦で日立市陸上競技場の劣悪な芝生にバランスを崩し鎖骨を骨折してつまずいてしまいました。リーグ後半戦は復帰しましたが、不安定な最終ラインをまとめ切れず、最終戦ではピクンのミスを処理するために無理をして退場になってしまいました。

それでも、J1に昇格することはできたので、翌2001年こそはと期待していました。しかし、理由はわかりませんが、チッタ監督は室井を使おうとしませんでした。結局、そのシーズンの途中でC大阪にレンタル移籍して、もう室井のプレーは敵としてしか見られないと覚悟しました。

しかし、2002年に室井は浦和に戻ってきました。当時のオフト監督が引いた布陣が、3バックのマンツーマンディフェンスでした。このシステムが室井の選手寿命を延ばすことになりました。最初の年こそ控えでしたが、翌2003年は室井の力を最大限に発揮した年になりました。

だいたい、相手が2トップのときは、ポストプレーヤーとスピードのあるタイプで組ませてきます。室井の役割はポストプレーヤーをマークして消す役割でした。当時のポストプレーヤーには外国人が多く、室井がマークした相手はエムボマ(東京V)、オゼアス(神戸)、マルコス(仙台)ら実力派外国人でした。

そんな相手に、ヘディングの技術を工夫して一歩も負けない戦いを見せた室井の姿は忘れられません。不運なことに、その年の9月に負傷して、浦和の初タイトルになったナビスコ杯決勝のピッチには立てませんでした。ただ、あの年の室井の活躍は、おそらくいろいろなチームのスカウトに強烈な印象を残したでしょう。まだ現役なのですから、横浜FCでもう一花を期待しています。
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浦和のDFライン考察

2007-03-13 21:09:33 | 浦和レッズ
新潟戦の浦和のDFラインは、ベストメンバーと思われた、坪井、闘莉王、ネネというメンバーでした。ただ、この最終ラインで最後まで戦うかというと、私は多少の疑問があります。

まずは、このブログで話題にしたことがある、ネネの攻撃参加です。ネネは自分でドリブルすることはあまりなく、上がって行ってパスを待つ攻撃参加です。もし、このパスがカットされると、ネネが上がっている以上、かなりのピンチになります。新潟戦では阿部勇樹がカバーしていましたが、DFの攻撃参加は流れをきっちり切ってくれないと困ります。

また、ネネは相手のスピードあるアタッカーが相手だと、付ききれずにクロスを上げられてしまいます。これから対戦する相手の多くがカウンターを狙ってくる可能性が高い以上、もっとスピードのあるタイプでリスク管理をきっちりやった方がいいような気がします。新潟戦のように、小野伸二とネネを同じサイドに置くのはもってのほかです。やるなら、どちらかを途中交代させないといけないでしょう。

坪井も昨年の安定感は取り戻していません。ゼロックスでは裏を何度も取られ、新潟戦でも河原のゴールの場面でヘディングを空振りしています。ただ、坪井の場合、多少コンディションが悪くても、スピードという武器があるので、スタメンから外されることはないと思います。

ゼロックス、横浜FC戦とネネを使ったのは、闘莉王が不在で最終ラインの高さが足りないためだと思われました。闘莉王が復帰した以上、高さは十分あるので、ネネの代わりに闘莉王を左ストッパーに回し、阿部勇樹をリベロに置く形がいいのではと思います。闘莉王のストッパーは経験がほとんどないのが不安ですが、ネネの中途半端なポジショニングを見ると、この形が良さそうに思えてきます。
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スタジアムの力(3/11新潟対浦和)

2007-03-12 20:20:51 | 浦和レッズ
新潟戦でビッグスワンに行ってきました。私の席は普通の指定席のつもりで行ったら、W杯のときに増設した記者席で、写真に示すようにテーブルが付いていました。そのため、飲み物などをテーブルの上に置いて、快適に観戦が楽しめると思っていたのは試合前の晴れ間を見たときだけでした。

すぐに吹雪になり、屋根の下のはずの私の席にも雪が舞い込んできて、とても暖めていない飲み物を飲めるような状態ではなくなってしまったからです。気温は2度だったらしく、寒さに震えながらの観戦は、アウェーの厳しさを思い知るものでした。

また、試合展開もアウェーの厳しさを思い知りました。2点リードし、順調に戦っていたかに見えた終盤、サイドからのクロスを新潟の河原に押し込まれて1点差になった瞬間、スタジアムの雰囲気が一変しました。この雰囲気に飲まれなければいいなとか、何とかキープして時間を使って欲しいとか、短い時間でいろんな思いが頭を去来しました。

そんなときに、縦パスからの同点ゴールを決められ、引き分けてしまいましたが、この新潟の1点目と2点目の間は1分程度しかなかったことを、後でビデオで知りました。短く見える90分もあれば、長く見える1分もあるのですね。新潟ビッグスワン、恐るべしサポーターの力です。負けに等しい引き分けとして、帰りの足取りは重かったです。

しかし、この試合にはプラスの材料も数多く見つかりました。それは、ワシントンがキープする機会がある程度増えたことです。ゼロックス、横浜FC戦とワシントンがほとんどキープできなかったため苦戦しましたが、この日は失敗する場面もあったものの何回かいい形を作ってくれました。闘莉王のパスが良かったとは言え、ワシントンはゴールまで決めましたから、復調の日は近いと感じました。

また、好調の小野伸二と、走れるようになったポンテで見せたコンビプレーも数多く見られました。永井もフリーランニングでいい形を作っています。攻撃のコンビネーション改善が、この日最大の収穫と思います。

課題は、ゲームを落ち着かせる方法の不在です。この日のスタメンは小野伸二を左サイドで使ったこともあり、攻撃的布陣でした。去年ギドが用いた、内舘を入れると落ち着くとか、いろいろな手が考えられたと思いますが、オジェックは使いませんでした。それを確立するのが、今後の課題と思います。
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ホームは慎重に(3/10なでしこ対メキシコ)

2007-03-10 18:08:15 | レディース
今日は、天気も良く暖かな陽気だったので、急遽女子代表のメキシコ戦を見に行ってきました。14時キックオフは春先の今は暖かくていいです。この試合はホームアンドアウェー方式の第1戦で、メキシコのホームの第2戦は10万人のサポーターが入るらしいという話ですから、なでしこジャパンにとってはただ勝つだけでなく、できれば2点差以上つけておきたい試合です。

日本は澤が負傷明けでコンディションに不安があるという報道がありました。澤の起用法に注目が集まりましたが、思い切ってスタメンで使ってきました。ただ、日本の布陣を見ると、澤の運動量がいつもほどは期待できないことは理解しているようでした。澤を一人2トップの後ろにトップ下として置き、その後ろを3ボランチにして澤の守備を免除したからです。

また、ボランチの真ん中はママさん選手の宮本でした。宮本は日本の中では最も長身で、自分のエリアに入ってきた相手を確実に封じる、守備的なボランチです。守備的なボランチといえば酒井の定位置というイメージがありますが、宮本は酒井より守備的なボランチで、セットプレー以外ではあまり前に行きません。宮本を使ってきたことは慎重策ということになります。

それはホームアンドアウェー方式の、「アウェーゴール2倍ルール」が理由です。一見、アウェーで点を取ることがより困難だから評価するというシステムに見えますが、これはアウェーでは積極的に戦い、ホームでは慎重に戦うことを奨励する制度です。アウェーで0-0の引き分けだと、ホームで点の入った引き分けなら敗退してしまいますが、ホームで0-0の引き分けなら、アウェーで点の入った引き分けなら勝つことができます。

そのため、とにかくメキシコを0点に抑えることを優先したため、前半は0-0でいいというゲームプランだったと思います。結果的には澤の技術で点を取ることができて2-0というまあ合格点の結果を残すことができましたが、大橋監督の慎重なゲームプランがはまった結果だったと思います。

メキシコは一人一人の身体能力なら日本を上回っていました。単純に縦に蹴って走られると日本のDFが裏を取られる場面もありました。しかし、4バックの左サイドが後ろにスペースを作ってしまう弱点があり、そこを狙うと比較的簡単にチャンスを作れました。これなら逆転はないだろうというのが、私の印象です。
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