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夢は一度きり(トゥット)

2007-03-25 13:53:05 | 浦和レッズ
2001年に浦和に加入し、2年間プレーしたブラジル人、トゥット選手の思い出です。トゥットは、川崎F、FC東京、浦和、清水、大宮と5チームを渡り歩くことになりますが、一番活躍したのはFC東京時代です。この年のFC東京は、昇格1年目のシーズンで苦戦が予想されていましたが、運動量の多いサッカーで旋風を巻き起こしました。その中心が当時の2トップのアマラオとトゥットでした。

当時のFC東京は、守備の安定を図るため、ダブルボランチに守備的な浅利と小池を置いていました。そのため、ボランチの攻撃への絡みは少なくなってしまいますが、その穴を埋めたのがアマラオとトゥットでした。彼らは、トップの位置から下がってゲームメークをして、かつ自ら点を取る動きもできました。トゥットはこの年、自己最高の17ゴールを挙げました。

ただ、トゥットの契約がレンタルだったこともあり、トゥットはFC東京には残らず浦和移籍を選びました。当時の浦和にとっては、前年度17ゴールの即戦力を補強できたのは非常に嬉しいニュースでした。しかし、浦和に加入した後のトゥットを見ると、どうやらアマラオと組んだから活躍できたらしいことが想像できました。

確かにトゥットの運動量は浦和時代も健在でした。強引なドリブルで劣勢の展開を跳ね返してくれたこともあります。しかし、トゥットのアシスト役になるはずだったアドリアーノが機能しなかったこともあり、トゥットはFC東京時代と同じような活躍はできませんでした。

また、トゥットには一つ大きな欠点がありました。それはFWなのにファウルが多いことです。運動量が多いのはいいことでも、相手CBに無理に突っ込むことが多く、トゥットのファウルで浦和の攻撃が途絶えることも何度もありました。そのため、イエロー累積の出場停止が多く、浦和にとっては計算しづらい戦力でした。

2002年はエメルソンと2トップを組みましたが、あまり輝くことはできず、この年限りで清水へ去りました。トゥット自身はいい選手だと思いますが、うまく個性を引き出してくれる味方に巡り合わないと機能しないタイプだと思います。トゥットにとって、そんな相棒はアマラオだけでした。夢は一度きりだったのです。
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