先週末のさいたま市です。ついに冬が到来し、木々は冬枯れの時期に入りました。これから、しばらく自然の息吹が感じにくい季節になってきますが、この時期があるからこそ、春の到来が待ち遠しいのでしょう。ちなみに、冬将軍はロシアを侵攻したフランス皇帝、ナポレオンが寒さのために退却を余儀なくされたことが由来と聞きます。
サッカー関連では、このビッグニュースを取り上げないわけにはいきません。日本代表MFで、オーストリアのザルツブルクに所属していた南野拓実選手の、イングランドプレミアリーグの強豪、リバプールへの完全移籍が発表になっていました。欧州CLでリバプール相手に好プレーを連発して期待を集めたタイミングで、ついにここまでたどり着いたかと思うと感動的です。
南野は日本代表ではトップ下ですが、どちらかと言えばセカンドストライカータイプです。後ろから出て行って、いい場面に顔を出してゴールを奪うタイミングの良さが評価されていた選手です。C大阪時代は優等生で、当時の寮長が「香川と南野は怒ったことがない」と言うほど、私生活も模範的な選手です。C大阪というチームが海外移籍に協力的なチームだったのも良かったと思います。
リバプールの試合は良く見ます。今の時点では欧州最強チームの呼び声高いチームです。リバプールの売り物は3トップの破壊力で、マネ、フィルミーノ、サラーと3人そろったときの決定力とスピードは、イングランド国内にとどまらず欧州レベルでも並ぶチームはないと思います。しかし、これからは「南野が入るとすればどこか」という視点でこのチームを見ることになります。
もっとも、南野はザルツブルクで欧州CLに既に出場しているので、欧州CLにリバプールの一員としては今季はプレーできません。南野の起用はリーグ戦に限られます。また、マネ、サラー、フィルミーノの一角を崩すのはいくら南野でも今の時点では厳しいと言わざるを得ません。FWで出ようとすると、疲労などでこの3トップが揃わないときの代役起用程度にとどまるでしょう。
チャンスがあるとすればMFでの出場です。ライバルはヘンダーソン、ケイタ、ワイナルドゥム、ミルナーあたりになりますが、ここではアンカーにファビーニョを残してバランスを取りながら時に攻撃に絡む柔軟性が要ります。もっとも、南野ならそれはできるかもしれないと期待しており、MFでプレミアリーグで地位を築けるように、楽しみにしたいと思います。
南野は日本代表ではトップ下ですが、どちらかと言えばセカンドストライカータイプです。後ろから出て行って、いい場面に顔を出してゴールを奪うタイミングの良さが評価されていた選手です。C大阪時代は優等生で、当時の寮長が「香川と南野は怒ったことがない」と言うほど、私生活も模範的な選手です。C大阪というチームが海外移籍に協力的なチームだったのも良かったと思います。
リバプールの試合は良く見ます。今の時点では欧州最強チームの呼び声高いチームです。リバプールの売り物は3トップの破壊力で、マネ、フィルミーノ、サラーと3人そろったときの決定力とスピードは、イングランド国内にとどまらず欧州レベルでも並ぶチームはないと思います。しかし、これからは「南野が入るとすればどこか」という視点でこのチームを見ることになります。
もっとも、南野はザルツブルクで欧州CLに既に出場しているので、欧州CLにリバプールの一員としては今季はプレーできません。南野の起用はリーグ戦に限られます。また、マネ、サラー、フィルミーノの一角を崩すのはいくら南野でも今の時点では厳しいと言わざるを得ません。FWで出ようとすると、疲労などでこの3トップが揃わないときの代役起用程度にとどまるでしょう。
チャンスがあるとすればMFでの出場です。ライバルはヘンダーソン、ケイタ、ワイナルドゥム、ミルナーあたりになりますが、ここではアンカーにファビーニョを残してバランスを取りながら時に攻撃に絡む柔軟性が要ります。もっとも、南野ならそれはできるかもしれないと期待しており、MFでプレミアリーグで地位を築けるように、楽しみにしたいと思います。
寒い日なので、予定していた生観戦は中止しましたが、テレビで皇后杯準決勝の浦和対INAC神戸を見ていました。浦和は今季、FWの清家を右SBにコンバートする攻撃的なサッカーを目指しており、ロングボール一発で清家を走らせるようなダイナミックな攻撃も可能ですが、もちろん神戸に裏を狙われるリスクは覚悟しての手です。
そのデメリットはいきなり出てしまいました。開始直後に、左サイドを杉田が突破したチャンスから、クロスがDF佐々木とGK池田で連携がうまく取れずにこぼれたところを中島に押し込まれる最悪のスタートを切ります。それでも、この日の浦和は森監督が植え付けたパスサッカーが機能しておりチャンスはあると思えました。
そう思った理由は、トップ下の塩越の使い方です。彼女はトップ下ですがサイドを突破できるアタッカータイプで、塩越にボールを集めて突破を狙わせる浦和の狙いが見て取れました。1トップの菅澤もボールが収まり、塩越と菅澤で点は取れるという期待を持つには十分の内容でした。同点ゴールは必然とも言え、清家のシュートがバーに当たって跳ね返ったところを菅澤が詰めて同点にできました。
それでも、さすが神戸はなでしこリーグを何度も席巻した王者でした。縦パスから増矢が抜け出したチャンスを確実に決めて、2-1と再びリードを奪います。サッカーの内容としては、清家の裏をマネジメントして人数をかけて取り返す浦和が優位に運んでいましたが、結果だけがついてこない、最悪のシナリオも考えました。
しかし、浦和はこれまで弱かったセットプレーも強化していました。同点ゴールはCKからで、長船が折り返したところを清家が頭で押し込んで同点にすると、最後もまた塩越のCKで、決めた南が「ボールが良くて当てるだけだった」と語るほどのいいボールが入りました。浦和のトップ下に塩越が台頭したのは、浦和にとってかなり大きいと感じます。
決勝戦の相手は日テレベレーザに決まりました。皇后杯のタイトルを取るためには神戸と日テレに勝たなければならないとは覚悟していたので、それをこの晴れ舞台で見せるだけです。12月29日、Nack5スタジアムで、彼女たちの雄姿が見られたら嬉しいですね。
そのデメリットはいきなり出てしまいました。開始直後に、左サイドを杉田が突破したチャンスから、クロスがDF佐々木とGK池田で連携がうまく取れずにこぼれたところを中島に押し込まれる最悪のスタートを切ります。それでも、この日の浦和は森監督が植え付けたパスサッカーが機能しておりチャンスはあると思えました。
そう思った理由は、トップ下の塩越の使い方です。彼女はトップ下ですがサイドを突破できるアタッカータイプで、塩越にボールを集めて突破を狙わせる浦和の狙いが見て取れました。1トップの菅澤もボールが収まり、塩越と菅澤で点は取れるという期待を持つには十分の内容でした。同点ゴールは必然とも言え、清家のシュートがバーに当たって跳ね返ったところを菅澤が詰めて同点にできました。
それでも、さすが神戸はなでしこリーグを何度も席巻した王者でした。縦パスから増矢が抜け出したチャンスを確実に決めて、2-1と再びリードを奪います。サッカーの内容としては、清家の裏をマネジメントして人数をかけて取り返す浦和が優位に運んでいましたが、結果だけがついてこない、最悪のシナリオも考えました。
しかし、浦和はこれまで弱かったセットプレーも強化していました。同点ゴールはCKからで、長船が折り返したところを清家が頭で押し込んで同点にすると、最後もまた塩越のCKで、決めた南が「ボールが良くて当てるだけだった」と語るほどのいいボールが入りました。浦和のトップ下に塩越が台頭したのは、浦和にとってかなり大きいと感じます。
決勝戦の相手は日テレベレーザに決まりました。皇后杯のタイトルを取るためには神戸と日テレに勝たなければならないとは覚悟していたので、それをこの晴れ舞台で見せるだけです。12月29日、Nack5スタジアムで、彼女たちの雄姿が見られたら嬉しいですね。
天皇杯準決勝、神戸対清水も見ていました。神戸はドイツ人のフィンク監督が率いますが、3-1-4-2という、セルジ・サンペールの1ボランチという傍目からはバランスが悪そうな布陣を引いてきました。清水に、サンペールの脇を狙われるリスクも大きい手ですが、それをされてもあえてこの布陣を使うというメッセージ性はありました。
それは、2シャドーにいるイニエスタにポジションの自由度を与えるためでした。イニエスタはどこに行ってもいい信頼を勝ち得ており、サンペールの脇に降りてもいいし、FW気味に前で持ってもいいことになっていました。その自由度が出たのが神戸の先制点で、右サイドで持ったイニエスタに対して清水DFがパスを予測した裏をかいての直接シュートがゴールになりました。
もっとも、神戸のバランスの悪さは清水ももちろん狙っていました。サンペールのバックパスのミスを拾ったドウグラスがシュートする決定機もありましたが、この日は神戸GK飯倉が当たっていました。ドウグラスは何度も決定機がありながらことごとく飯倉に止められ、清水の苦戦の要因の一つになってしまいました。
それでも、神戸はイニエスタが絡んで追加点を得ます。イニエスタのパスで左サイドを抜けた酒井高徳のクロスを、ファーサイドにいた田中順也が決めて2-0として試合を優位に運びました。清水も、縦パスを受けたドゥトラのゴールで1点を返し、エースストライカーのドウグラスに集めて反撃を見せますが、ドウグラスの不調は結果的に響きました。
イニエスタは絶好調で、途中出場で元気なはずの清水MF西沢に対して個人技で抜き去るなど、自在なテクニックを発揮して、神戸のポゼッションサッカーを機能させる原動力になります。最後は古橋の得点もアシストしたイニエスタは、MF小川との交代でピッチを去りますが、サンペールと山口蛍のダブルボランチにして守りを固める意図のある交代でした。
3-1で勝利した神戸の、決勝戦の相手は鹿島です。この試合で発覚した神戸のバランスの悪さは、鹿島ほどの相手なら見逃してくれないでしょう。山口蛍の位置を下げるなどの対策を打ってくると思われ、今日ほどの派手なサッカーにはならないでしょうが、それでも神戸対鹿島は楽しみなカードです。元日から楽しめたらと思います。
それは、2シャドーにいるイニエスタにポジションの自由度を与えるためでした。イニエスタはどこに行ってもいい信頼を勝ち得ており、サンペールの脇に降りてもいいし、FW気味に前で持ってもいいことになっていました。その自由度が出たのが神戸の先制点で、右サイドで持ったイニエスタに対して清水DFがパスを予測した裏をかいての直接シュートがゴールになりました。
もっとも、神戸のバランスの悪さは清水ももちろん狙っていました。サンペールのバックパスのミスを拾ったドウグラスがシュートする決定機もありましたが、この日は神戸GK飯倉が当たっていました。ドウグラスは何度も決定機がありながらことごとく飯倉に止められ、清水の苦戦の要因の一つになってしまいました。
それでも、神戸はイニエスタが絡んで追加点を得ます。イニエスタのパスで左サイドを抜けた酒井高徳のクロスを、ファーサイドにいた田中順也が決めて2-0として試合を優位に運びました。清水も、縦パスを受けたドゥトラのゴールで1点を返し、エースストライカーのドウグラスに集めて反撃を見せますが、ドウグラスの不調は結果的に響きました。
イニエスタは絶好調で、途中出場で元気なはずの清水MF西沢に対して個人技で抜き去るなど、自在なテクニックを発揮して、神戸のポゼッションサッカーを機能させる原動力になります。最後は古橋の得点もアシストしたイニエスタは、MF小川との交代でピッチを去りますが、サンペールと山口蛍のダブルボランチにして守りを固める意図のある交代でした。
3-1で勝利した神戸の、決勝戦の相手は鹿島です。この試合で発覚した神戸のバランスの悪さは、鹿島ほどの相手なら見逃してくれないでしょう。山口蛍の位置を下げるなどの対策を打ってくると思われ、今日ほどの派手なサッカーにはならないでしょうが、それでも神戸対鹿島は楽しみなカードです。元日から楽しめたらと思います。
この週末はたまったビデオを見ており、クラブW杯準決勝、リバプール(イングランド)対モンテレイ(メキシコ)を見ていました。モンテレイは前でボールを持って試合巧者ぶりを見せたアルサッド戦とは対照的に、5バックの守備的布陣でできるだけ長い時間を0-0でしのぐという入り方をしました。必然的にリバプールが圧倒的にボールを支配します。
それでも、リバプールには不安要素もありました。CBのファンダイク、マティプが負傷で起用できず、CBはゴメスと本来ボランチのヘンダーソンという急造コンビを強いられました。また、リバプールは決勝戦まで中2日という条件も考えて、FWのマネとフィルミーノをベンチスタートにさせて温存を狙ってきました。3トップは右サラー、中央オリジ、左シャキリという、試合ではほとんど合わせたことのないコンビです。
特に、本来トップ下のシャキリが、ウイングというポジションはやりにくそうにしていました。どうしても下がった位置でもらおうとするため、相手の右サイドに圧力がかからない展開になります。それでも、サラーの技術はさすがワールドクラスで、スピード型と表現される彼ですがポストプレーをさせてもうまく、サラーの出したスルーパスをケイタが決めて序盤でリバプールがリードを奪います。
しかし、この失点以降、モンテレイが意地を見せます。5バックを4バックに変えて攻めに出たタイミングで、セットプレーからモリのゴールで同点に追いつきます。これ以降、リバプールは攻めるものの決め手を欠き、サラーの個人技が頼りという、現時点での欧州最強チームらしい組織的な連動が見せられない展開になります。
そのため、リバプールのクロップ監督は、交代策を打ちます。まずシャキリoutマネinの交代を打ち、動けるマネで右サイドを活性化すると、ミルナーoutアレクサンダー=アーノルドinで右SBを替え、普段から戦い慣れているベストメンバーに近い陣容に変えてゴールをうかがいます。それでも、モンテレイGKバロベロのファインセーブ連発の前にゴールが遠く苦しみます。
もっとも、リバプールはまだ切り札がいました。ベンチにいたフィルミーノです。彼が残り5分で投入されると、最後のロスタイムにマネ→Aアーノルド→フィルミーノと途中出場の3人でパスがつながり、最後にリバプールがゴールを得て2-1でこの接戦を制します。ベストメンバーの3人を出さざるを得なかったのは苦しかった勝利でしょうが、それでもやはり欧州最強チームの力は見せた試合だったと思います。
それでも、リバプールには不安要素もありました。CBのファンダイク、マティプが負傷で起用できず、CBはゴメスと本来ボランチのヘンダーソンという急造コンビを強いられました。また、リバプールは決勝戦まで中2日という条件も考えて、FWのマネとフィルミーノをベンチスタートにさせて温存を狙ってきました。3トップは右サラー、中央オリジ、左シャキリという、試合ではほとんど合わせたことのないコンビです。
特に、本来トップ下のシャキリが、ウイングというポジションはやりにくそうにしていました。どうしても下がった位置でもらおうとするため、相手の右サイドに圧力がかからない展開になります。それでも、サラーの技術はさすがワールドクラスで、スピード型と表現される彼ですがポストプレーをさせてもうまく、サラーの出したスルーパスをケイタが決めて序盤でリバプールがリードを奪います。
しかし、この失点以降、モンテレイが意地を見せます。5バックを4バックに変えて攻めに出たタイミングで、セットプレーからモリのゴールで同点に追いつきます。これ以降、リバプールは攻めるものの決め手を欠き、サラーの個人技が頼りという、現時点での欧州最強チームらしい組織的な連動が見せられない展開になります。
そのため、リバプールのクロップ監督は、交代策を打ちます。まずシャキリoutマネinの交代を打ち、動けるマネで右サイドを活性化すると、ミルナーoutアレクサンダー=アーノルドinで右SBを替え、普段から戦い慣れているベストメンバーに近い陣容に変えてゴールをうかがいます。それでも、モンテレイGKバロベロのファインセーブ連発の前にゴールが遠く苦しみます。
もっとも、リバプールはまだ切り札がいました。ベンチにいたフィルミーノです。彼が残り5分で投入されると、最後のロスタイムにマネ→Aアーノルド→フィルミーノと途中出場の3人でパスがつながり、最後にリバプールがゴールを得て2-1でこの接戦を制します。ベストメンバーの3人を出さざるを得なかったのは苦しかった勝利でしょうが、それでもやはり欧州最強チームの力は見せた試合だったと思います。
先日、顔のあたりが枝の陰になっていていつかリベンジしたいと書いていた、カワセミの写真、早速撮り直しができました。いる場所は毎年同じ場所なので、通るときにカメラを持っていることが条件ですが、こんなに早く成功するとは思っていませんでした。年の瀬に、いいことがありましたね。
仕事の都合でリアルタイムで見られなかった、東アジアカップの韓国対日本の映像をようやく見ました。国内組とJリーグ組の混成チームの韓国ですが、これまでの韓国サッカーでよく見られた、アーリークロスを多用するサッカーとはだいぶ様子が違いました。韓国は4-1-4-1のシステムで、1トップのイ・ジョンヒョプがスピード型という特徴を生かすサッカーをしてきました。
つまり中盤でプレスに行ってからの速攻で、そのスタイルに日本は適応できなかった印象を受けます。特に、日本の1トップ上田綺世のところでボールが収まらなかったのは痛く、セカンドボールはほとんど韓国に拾われて2次攻撃を食らう、日本としては力の差すら感じるほど内容の差があった前半でした。韓国はW杯メンバーもいて、勝つサッカーのノウハウは十分持っている相手です。
もっとも、その内容の差もある程度致し方ないところはあります。今回、森保監督が選考した代表メンバーが、五輪代表に向けての強化を考えた若手主体のメンバーだったからです。目先の結果にこだわるよりも、若手に韓国のアウェイ戦の厳しさを教え込みたいという意図もあったと思われます。特にセットプレーでは、韓国の強さだけが目立つことになった前半でした。
しかし、試合はそのままでは終わりませんでした。韓国は前半で飛ばしすぎた様子で、後半が開始してしばらく経ってくると動きが明らかに落ちてきました。日本は次第にボールが持てるようになり、特に途中出場したボランチの大島がうまくさばいて攻撃の起点を作れるようになってきます。同じく途中出場の左アウトサイド相馬のクロスも起点になりました。
それでも、日本は上田がオフサイドにかかるなど、最後のところが詰め切れませんでした。残り時間が少なくなって、もう行くしかないと割り切ってから、シャドーの森島あたりはシュートを放ち始めましたが、もうちょっとその意識が早く浸透していたらと惜しまれます。若手主体の代表なので、うまく行かなくなったときの流れの変え方などは、まだまだ未成熟なところもあります。
結局、前半のミドルシュートの1点を守り切った韓国が1-0で勝利して東アジアカップの優勝を飾ることになりました。メンバー的な差が、そのまま出てしまったのは残念ですが、五輪で当たる相手はこれ以上の相手もいるはずです。何か得たものがなければならないと、このメンバーがどう、今後の成長につなげていけるかどうかでしょう。
つまり中盤でプレスに行ってからの速攻で、そのスタイルに日本は適応できなかった印象を受けます。特に、日本の1トップ上田綺世のところでボールが収まらなかったのは痛く、セカンドボールはほとんど韓国に拾われて2次攻撃を食らう、日本としては力の差すら感じるほど内容の差があった前半でした。韓国はW杯メンバーもいて、勝つサッカーのノウハウは十分持っている相手です。
もっとも、その内容の差もある程度致し方ないところはあります。今回、森保監督が選考した代表メンバーが、五輪代表に向けての強化を考えた若手主体のメンバーだったからです。目先の結果にこだわるよりも、若手に韓国のアウェイ戦の厳しさを教え込みたいという意図もあったと思われます。特にセットプレーでは、韓国の強さだけが目立つことになった前半でした。
しかし、試合はそのままでは終わりませんでした。韓国は前半で飛ばしすぎた様子で、後半が開始してしばらく経ってくると動きが明らかに落ちてきました。日本は次第にボールが持てるようになり、特に途中出場したボランチの大島がうまくさばいて攻撃の起点を作れるようになってきます。同じく途中出場の左アウトサイド相馬のクロスも起点になりました。
それでも、日本は上田がオフサイドにかかるなど、最後のところが詰め切れませんでした。残り時間が少なくなって、もう行くしかないと割り切ってから、シャドーの森島あたりはシュートを放ち始めましたが、もうちょっとその意識が早く浸透していたらと惜しまれます。若手主体の代表なので、うまく行かなくなったときの流れの変え方などは、まだまだ未成熟なところもあります。
結局、前半のミドルシュートの1点を守り切った韓国が1-0で勝利して東アジアカップの優勝を飾ることになりました。メンバー的な差が、そのまま出てしまったのは残念ですが、五輪で当たる相手はこれ以上の相手もいるはずです。何か得たものがなければならないと、このメンバーがどう、今後の成長につなげていけるかどうかでしょう。
kobbyは今日、?歳の誕生日です。今年の記憶では、やはりラグビーW杯の生観戦が最大のものです。9月の豪州対ウェールズ、11月の決勝戦南アフリカ対イングランドの観戦が実現しました。今だから言いますが、この観戦が実現したのは、サンウルブズのファンクラブに入会したことで「ラグビーファミリー枠」で応募できたからです。
決勝戦のチケットを持っていたことで、準々決勝以降は全試合映像でチェックしました。決勝戦はどこが来るんだろう、できれば日本代表戦になって欲しいと夢のまた夢も持っていましたが、日本戦にこそなりませんでしたがラグビーW杯は心ゆくまで楽しめました。2年近く前からチケットを確保していたので見られることは確定していましたが、本当に実現すると夢のようです。
今年はカメラを新調した年でもあります。1月にコンパクトデジカメを手を滑らせて落としてしまい、望遠機能を使うと焦点が合わなくなってしまったので、2月に思い切って4万2千円ほど使って倍率60倍のカメラを買いました。このカメラは、旅先やスポーツ観戦の現場で、非常に強力な武器になりました。遠くにあるものが、手元にあるかのように撮ることができました。
そのカメラの効果で、スポーツの写真はいろんな場所で狙えました。中島翔哉、南野拓実、堂安律(日本代表コロンビア戦)に始まり、ハメス・ロドリゲス、ファルカオ(日本代表コロンビア戦)、スターリング、デブルイネ(7月の横浜FM対マンチェスターシティ)、フェルナンド・トーレス(浦和対鳥栖)などの写真が撮れました。サッカーの写真は練習中に狙うので、試合の瞬間は狙いませんが、ちょっとしたカメラマン気分です。
毎年恒例にしている春の花めぐりは、水戸の偕楽園まで梅を見に行きました。平坦なイメージを持っていた偕楽園が、意外にもアップダウンがあって結構大変でしたが、前述のカメラの「デビュー戦」になりました。一昨年の南房総、去年の河津に続き、関東近辺の花の名所の多くに行けました。来年の春はどこに行こうか、今から楽しみにしています。
マラソンが不振だったことだけは残念な年でしたが、アクティブにいろいろやって楽しめた年だったと振り返ります。次の年齢も、そういうアクティブな気持ちを失わず、いろいろやりたいと思ったことを思い切ってやっていける年にしたいものです。
決勝戦のチケットを持っていたことで、準々決勝以降は全試合映像でチェックしました。決勝戦はどこが来るんだろう、できれば日本代表戦になって欲しいと夢のまた夢も持っていましたが、日本戦にこそなりませんでしたがラグビーW杯は心ゆくまで楽しめました。2年近く前からチケットを確保していたので見られることは確定していましたが、本当に実現すると夢のようです。
今年はカメラを新調した年でもあります。1月にコンパクトデジカメを手を滑らせて落としてしまい、望遠機能を使うと焦点が合わなくなってしまったので、2月に思い切って4万2千円ほど使って倍率60倍のカメラを買いました。このカメラは、旅先やスポーツ観戦の現場で、非常に強力な武器になりました。遠くにあるものが、手元にあるかのように撮ることができました。
そのカメラの効果で、スポーツの写真はいろんな場所で狙えました。中島翔哉、南野拓実、堂安律(日本代表コロンビア戦)に始まり、ハメス・ロドリゲス、ファルカオ(日本代表コロンビア戦)、スターリング、デブルイネ(7月の横浜FM対マンチェスターシティ)、フェルナンド・トーレス(浦和対鳥栖)などの写真が撮れました。サッカーの写真は練習中に狙うので、試合の瞬間は狙いませんが、ちょっとしたカメラマン気分です。
毎年恒例にしている春の花めぐりは、水戸の偕楽園まで梅を見に行きました。平坦なイメージを持っていた偕楽園が、意外にもアップダウンがあって結構大変でしたが、前述のカメラの「デビュー戦」になりました。一昨年の南房総、去年の河津に続き、関東近辺の花の名所の多くに行けました。来年の春はどこに行こうか、今から楽しみにしています。
マラソンが不振だったことだけは残念な年でしたが、アクティブにいろいろやって楽しめた年だったと振り返ります。次の年齢も、そういうアクティブな気持ちを失わず、いろいろやりたいと思ったことを思い切ってやっていける年にしたいものです。
昨シーズンよりJ1の神戸でプレーしていた、DF那須大亮選手の現役引退が発表になっていました。那須といえば2004年アテネ五輪のU-23日本代表でしたが、この世代にも引退の波は押し寄せており、先日の闘莉王の引退に象徴されます。那須も38歳と、よくここまでプレーできたという年齢で、浦和とも縁があったので寂しい気持ちです。今回は那須の記憶を書きます。
那須は高校時代、鹿児島実業でCBでした。チームメイトには松井大輔(横浜FC)、田原(元京都)がいて、高校サッカー選手権では決勝のピッチに立っていました。スターダムにのし上がったのは横浜FM時代で、当時の岡田監督のもと、ボランチとCBをこなせるユーティリティぶりで多くの試合に出場するようになります。
浦和加入は2013年です。当時、浦和はACL出場にあたって、選手層を厚くする補強を行っていました。那須の、ボランチとCBがこなせる便利さで貴重な控えに使えたらの期待でしたが、3バックの中央のレギュラーだった永田充のコンディションが上がらなかったこともあって、3バックの中央のポジションをものにすることになります。
那須は、DFでありながらノーゴールというシーズンがほとんどないという得点力も武器でした。この2013年は那須にとって生涯最高となった年で、DFながら流れの中でも上がって行くプレーを見せてキャリアハイの9得点を挙げます。当時のミシャのシステムでは、4-1-5という前がかりのシステムで、意表を突いてDFの那須が上がって行くと相手のマークが混乱するという効果もありました。
その後は2014年、2015年とDFの中央のポジションを守りますが、2016年に遠藤航を補強されたことでポジションを失い、控えに回ったことで神戸への移籍を選びました。カバーリングが武器のDFだった印象で、ストッパーの槙野と森脇の裏のスペースを、頭の良さでカバーできた貴重なDFでした。
今季は神戸でも出番がほとんどなく、体力より知力で勝負する那須のような選手でも、38歳という年齢もあって引退を決めたのでしょう。2013年の活躍は今でも懐かしく思い出せます。旧国立競技場の甲府戦で決めた、決勝ゴールとなったヘディングシュートが、今でも思い出です。お疲れ様でした。
那須は高校時代、鹿児島実業でCBでした。チームメイトには松井大輔(横浜FC)、田原(元京都)がいて、高校サッカー選手権では決勝のピッチに立っていました。スターダムにのし上がったのは横浜FM時代で、当時の岡田監督のもと、ボランチとCBをこなせるユーティリティぶりで多くの試合に出場するようになります。
浦和加入は2013年です。当時、浦和はACL出場にあたって、選手層を厚くする補強を行っていました。那須の、ボランチとCBがこなせる便利さで貴重な控えに使えたらの期待でしたが、3バックの中央のレギュラーだった永田充のコンディションが上がらなかったこともあって、3バックの中央のポジションをものにすることになります。
那須は、DFでありながらノーゴールというシーズンがほとんどないという得点力も武器でした。この2013年は那須にとって生涯最高となった年で、DFながら流れの中でも上がって行くプレーを見せてキャリアハイの9得点を挙げます。当時のミシャのシステムでは、4-1-5という前がかりのシステムで、意表を突いてDFの那須が上がって行くと相手のマークが混乱するという効果もありました。
その後は2014年、2015年とDFの中央のポジションを守りますが、2016年に遠藤航を補強されたことでポジションを失い、控えに回ったことで神戸への移籍を選びました。カバーリングが武器のDFだった印象で、ストッパーの槙野と森脇の裏のスペースを、頭の良さでカバーできた貴重なDFでした。
今季は神戸でも出番がほとんどなく、体力より知力で勝負する那須のような選手でも、38歳という年齢もあって引退を決めたのでしょう。2013年の活躍は今でも懐かしく思い出せます。旧国立競技場の甲府戦で決めた、決勝ゴールとなったヘディングシュートが、今でも思い出です。お疲れ様でした。
クラブW杯の準々決勝、アルサッド(カタール)対モンテレイ(メキシコ)の映像を見ました。こういう、知らないチームを見るときはどういうチームか探ることにしています。アルサッドはパスをつなぐスタイルで、1トップのアルジェリア代表、ボーネジャーにいい形でボールを入れるのが勝ちパターンです。ボーネジャーはカタールリーグで50得点を超えるゴール数を誇る、不動のエースです。
もっとも、中東のサッカーによく見られる特徴として、運動量より勝負勘を重視する傾向もあります。事実、二人の動きという意味ではいいボールが出ることもありますが、それにつながる「三人目の動き」がなく、せっかくのチャンスを逃すような残念な場面もありました。たぶん、夏のカタールでは暑くて走れないので、そういうチームの連係よりはボーネジャーの個人技である程度点が取れるのでしょう。
これに対し、モンテレイはメキシコサッカーの強みが凝縮されていたチームでした。2010年にスペイン代表がパスサッカーで優勝する前は、日本はメキシコに学べと言われていた時期もあります。確かに、当時のメキシコは半分くらいが国内組、残りの半分の欧州組も皆が驚くようなワールドクラスはいないチームでしたが、それでも2018年まで7大会連続でベスト16です。
そのノウハウは球際の強さと、時間帯に応じたプレスのかけ方などの試合巧者ぶりでした。その巧みな戦いに対し、アルサッドはパスがつなげなくなり、前半で2-0と大きな差をつけられます。その後はモンテレイの猛攻が続き、アルサッドはDFがギリギリのところで耐える展開になります。アルサッドはこのまま大敗すると、誰もが思う展開です。
しかし、アルサッドは意地を見せます。ボーネジャーがアーリークロスを頭で合わせて取った1点で流れが変わります。それからはアルサッドがパスをつなぐ本来のスタイルを取り戻してモンテレイを攻めますが、モンテレイがカウンターで取った3点目が結果的に効きました。アルサッドは左SBのアブドゥルカリムがロングシュートを叩き込んで2-3と追い上げますが、反撃はそこまででした。
もっとも、この試合の勝者は欧州王者のリバプールと対戦します。今のリバプールは欧州最強チームの呼び声高い相手で、モンテレイのやりたいサッカーは出させてもらえないでしょう。それでも、1試合の勝負なので何が起こるかわからないのがサッカーなので、この試合も楽しみにしたいと思います。
もっとも、中東のサッカーによく見られる特徴として、運動量より勝負勘を重視する傾向もあります。事実、二人の動きという意味ではいいボールが出ることもありますが、それにつながる「三人目の動き」がなく、せっかくのチャンスを逃すような残念な場面もありました。たぶん、夏のカタールでは暑くて走れないので、そういうチームの連係よりはボーネジャーの個人技である程度点が取れるのでしょう。
これに対し、モンテレイはメキシコサッカーの強みが凝縮されていたチームでした。2010年にスペイン代表がパスサッカーで優勝する前は、日本はメキシコに学べと言われていた時期もあります。確かに、当時のメキシコは半分くらいが国内組、残りの半分の欧州組も皆が驚くようなワールドクラスはいないチームでしたが、それでも2018年まで7大会連続でベスト16です。
そのノウハウは球際の強さと、時間帯に応じたプレスのかけ方などの試合巧者ぶりでした。その巧みな戦いに対し、アルサッドはパスがつなげなくなり、前半で2-0と大きな差をつけられます。その後はモンテレイの猛攻が続き、アルサッドはDFがギリギリのところで耐える展開になります。アルサッドはこのまま大敗すると、誰もが思う展開です。
しかし、アルサッドは意地を見せます。ボーネジャーがアーリークロスを頭で合わせて取った1点で流れが変わります。それからはアルサッドがパスをつなぐ本来のスタイルを取り戻してモンテレイを攻めますが、モンテレイがカウンターで取った3点目が結果的に効きました。アルサッドは左SBのアブドゥルカリムがロングシュートを叩き込んで2-3と追い上げますが、反撃はそこまででした。
もっとも、この試合の勝者は欧州王者のリバプールと対戦します。今のリバプールは欧州最強チームの呼び声高い相手で、モンテレイのやりたいサッカーは出させてもらえないでしょう。それでも、1試合の勝負なので何が起こるかわからないのがサッカーなので、この試合も楽しみにしたいと思います。