Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

5バックの機能のさせ方(2014年コスタリカ代表)

2019-12-25 22:41:44 | ワールドサッカー
今日はネタがないので、困ったときの昔話で、2014年にW杯ベスト8と旋風を起こしたコスタリカ代表の記憶です。当時、コスタリカは1次リーグで、イタリア、イングランド、ウルグアイという死の組に入れられました。大方の予想は3戦全敗での1次リーグ敗退で、しかも大会直前の練習試合で日本と対戦して1-2で敗れています。

しかし、まともに戦ったら勝てないと危機感を抱いた、サントス監督の采配が当たりました。コスタリカの取った戦術は5-4-1という守備を意識したもので、確かにプロレベルならDFラインに5人いれば相手にスペースを与えないことはできます。しかし、これまで5バックがうまく行かないことが多かったのは、攻撃を組み立てることが難しい戦術だったからです。

このときのコスタリカは、世界中の戦術愛好家に、5バックでも攻められるという解を披露しました。この戦術で大事なのは中盤の4枚で、この4人がうまくDFラインの前に陣取って、味方からボールを引き出すことが最初の解です。ここでセカンドボールを相手に拾われたらかなり失点に近いので、コスタリカはマイボールにできていたことが成功の理由の一つです。

また、攻撃の形も作り上げてきました。中盤で落ち着かせてから、攻撃には普段はDFラインにいるアウトサイドが上がり、1トップのキャンベルとトップ下のルイスがゴール前に入って、常に真ん中に2枚ターゲットがある状態を作っていました。真ん中にキャンベル1枚だと相手に読まれて簡単に取られてしまうので、もう一人攻撃に絡むのは重要です。

セットプレーもコスタリカの得点源でした。FKからDFの頭を狙う攻撃は、戦術などは関係なく、相手をうまく出し抜けば決まります。このように攻撃を組織立てたコスタリカは、イタリアとウルグアイに勝って1位で決勝トーナメントに進み、ベスト16ではギリシャにPK勝ちして、ベスト8という驚異的な結果を残すことになります。

今、Jリーグで5バックのチームを見ると、このときのコスタリカを基準に考えるようになりました。どうやって中盤がボールを引き出しているか、相手に一方的に攻められていないかなどがチェックポイントです。それだけ、W杯というのは世界中に影響を与えるものだと、今でも覚えている事実が示します。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする