
以下、言葉の定義(←著者の?)として面白いと思った点を抜書きします。
P.80 「左翼」とは、社会をより良い方向に導くという理想を持つ人々のことであり、
それはある時期まで「科学的な手法」や「先進的なテクノロジー」をもって
行われるはずのものだった。しかし、60年代、先進国が産業社会を極めた頃に
その論理があやしいものになっていく。
むしろ、「行き過ぎたテクノロジー」は、
人々の生活を悪い方向に導く存在になりつつあると捉えられるようになった。
そのため「新しい社会運動」は、テクノロジーを疑問視する傾向を持つようになった。
P.81 環境保護派にとっての敵は、環境破壊派であり、
省エネ派の敵は浪費家で、
テクノロジー懐疑派の敵はハイテク愛好家というのでは、
政治的な対立相手としてはちょっとしっくりとこない。
敵対するのはどれも共通して「経済発展」だろう。
「経済発展」を犠牲にして「環境保護」を選ぶのか、
「経済発展」を犠牲にしてエネルギー使用を抑制するのか、
または「経済発展」を犠牲にしてテクノロジー優先ではない社会をつくるのか?
「競争」「効率」「発展」というものを押しとどめ、
そうしたものがつくった世界ではなく
もっと身の丈に合ったシンプルで本質的な生活を送りたい。
それが「フード左翼」のイデオロギーである。
おぉ、やっと私の求める文章が現れました!
そうそう、上記のこの定義なら、私は「フード左翼」というイデオロギーの持ち主です。
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