こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

那須高原、自然研究路と駒止の滝、2014年10月

2014-10-22 | 紅葉

先週土曜日の午後、那須高原での会合が終わってから、私は自然研究路と駒止の滝周辺を散策した(18日13-15時)。


自然研究路

研究路は八幡温泉、弁天温泉、大丸温泉を結ぶ遊歩道である。そして、道には吊り橋や展望櫓などが設けられている。弁天吊り橋と茶臼岳(右、1915 m)。橋で谷底の紅葉を見下ろすと、それなりの高度感と風による揺れが味わえる。

 

Mg6042a

 

ところどころで、はっとするほどに鮮やな紅葉が陽差しを浴びていた。このときは、他に歩いている人がいなかったので、黒い毛皮の持ち主との鉢合わせだけは避けたかった。仮に歩いた感想を問われるならば、研究路は隠れたカエデやツツジの紅葉スポットだと答えたい。

Mg6043a_2

 

展望櫓にのぼると、茶臼岳や朝日岳などが視界に飛び込んでくる。これらの山を眺めながら、こんなことを思い出した。何十年か前のことであったが、那須町の住民であった頃、遠来の友人と茶臼岳で正月祝いをしたことがある。

山頂では、雪景色のパノラマ、睫や眉毛が凍り付くほどの冷気、黒磯駅(JR東北本線)で買った駅弁「九尾の狐」の味を満喫したが、下山では互いの姿が見え隠れするほどの濃霧に囲まれてしまった。

 

Mg6045a

 

ロープウェイ山頂駅方向。ゴンドラと切れ落ちている箇所を眺めて、あのときは濃霧の中で道を外さなくて良かったと述懐してみる

Mg6060a


茶臼岳の隣には、朝日岳(1896 m)が聳える。画面には入れていないが、このときはヘリコプターが山腹でホバリングしていた。救助活動のためであったのだろうか。

私の古い思い出は、地元の人々から朝日岳では滑落、落石、濃霧の中での道迷いに注意しなさいと何度か言われたことである。

 

Mg6072a

 

****

駒止の滝

道17号(那須高原道路)での入り口(北温泉入り口)にて(電柱と電線の写り込みは避けたかったが)。案内板に滝まで1 kmと示されている。この入り口そばには、駐車スペースがある。

Mg6078a

 

駒止の滝は、かつて幻の滝であるとされていた。那須御用邸用地の一部が「那須平成の森」として一般公開され、観瀑台が設けられた(2011年)。観瀑台駐車場は50台程度の規模であり(北温泉と共用)、アクセス道路にはカーブが多い。なお、駐車場にはトイレがない。

 

対岸の岩壁を流れ下っている滝の落差は約20 mであるらしい。しかし、数百メートルほど離れた高台(観瀑台)からの眺めには、かなりの高度感とスケール感がある。私が観瀑台に立ったとき、滝とその周辺は日陰に入っていた。それでも、滝と周辺の彩りは魅力的であった(15時頃)。


Mg6084a


滝の上部のクローズアップ。滝は二段になっているように見える。その奥はどうなっているのだろうか。滝口の形と岩や水の色が美しい。

Mg6089_a


観瀑台において、滝の全景を眺められる位置は、この時期は手摺り際1メートルの範囲に限られている。混雑の合間を見て全景を撮ってみた。岩壁の紅葉(暗赤色)がアクセントになっている(この部分をクローズアップで撮ることを忘れてしまったが)。

 

Mg6101a_2

 

滝の撮影条件は手持ち、焦点距離 75-150 mm、シャッター速度 1/15-1/1000秒、ISO感度100-2000である。焦点距離 75mmm、シャッター速度1/13秒の条件では、手振れを抑えることができなかった(苦笑)。

 

Mg6082a

 

***

那須岳での見事な紅葉は、リンクしているブログ「花の詩山の詩」や「K2Couple」での記事をご覧いただきたい。