先週から、関東では「秋晴れはどこへ」と言いたくなるような天候が続いている。それでも、夕刻になると、この時季ならではの光景が現れることを、わたくしは期待する。中層雲や低層雲、そして市街地を囲む山並みが日陰に入る時間帯では、夕日に染まる上層雲が眺める者の心を動かすほど美しい光景を生み出すからだ。
プロローグは昨夕での光景である。
青空、ひつじ雲(中層雲)、そして夕日に染まる巻雲(上層雲)。月が次第に輝きをます。
北西から西の方向での夕景。山並みの標高は 400-1,100 mである。
日の入り時刻を過ぎると、巻雲の彩りは濃くなる。
ビルディングの灯りで、少しばかり感傷に浸ってみる。
朧月(上弦の月)。
撮影、10月18日午後5時過ぎ、桐生川周辺にて。