こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

中秋の名月、近くの尾根から昇って(2022年9月)

2022-09-11 | 月、月光彩雲

今年の名月は満月(望)になると聞いていたので、昨日は近くの尾根からの月の出を待つことにした。ところで、昨年は厚い雲に阻まれて、そのような月の出を眺めることができなかった。昨日も天候が目まぐるしく変化し、一時は上空が厚い雲で覆われることがあった。しかし、午後6時過ぎには、雲間から青空が見える状態になった。

 

尾根から昇りはじめた名月(午後7時過ぎにて)。

 

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撮る者として、ある種のスリル感を抱いて、月の出を待った。有難いことに、残っている雲が月明かりに染まりはじめた。

 

月の出(群馬)は午後6時15分であったが、1時間ほど遅れて、月は尾根から昇った。

 

名月に相応しいまでに輝く月とそれによって照らし出さられた雲、望んでいた光景との出会いに心を動かされて。

 

手持ちのカメラでは、月の表面と月明かりで照らし出された雲を同時に撮ることができなかった。HDR合成(露出の異なる画像によるハイダイナミックレンジ合成)も試みたが、アップできそうな結果は得られなかった。当然のことながら、人の眼のダイナミックレンジ >> カメラ・センサーのそれを実感しつつ、月面の模様が浮き出るような設定を優先した(苦笑)。

 

尾根付近での風や湿度の影響を受けるために、月面の色や解像度は月が見える位置によって変化する。この変化は尾根から昇る月を眺めることの醍醐味でもある。

望は午後6時59分であった。

 

月の方向にひつじ雲に分類されそうな雲が流れてきた。しかし、名月の輝きは損なわれなかった、むしろ、しばらく眺めていたような光景がその輝きによって生みだされた(午後7時半頃)。

 

午後9時頃にて。月の輝きは、眼の手術を受けてから1ヶ月ほどの当方にとって、凝視できないほど眩しかった。

 

 

9月10日午後7時過ぎから、桐生市にて。EF70-200 F4L、RAW→JPG、ホワイトバランスは太陽光と4500 K。

 

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「追記(9月12日」

満月後の月(十六夜の月)と木星が接近するとのこと(国立天文台HPなど)。昨夜は上空を覆う厚い雲に阻まれたが、

今朝は夜明け前に、月と木星が近くの位置で互いに輝いている場面を撮ることができた。

 

十六夜の月と木星(午前5時前

条件:ホワイトバランスは太陽光、望遠 200 mm。