浮かび出た赤城山(北西方向)
落日後に赤く染また雲と赤城山のシルエット
川の対岸(南方向)での夕景
東方向での夕景
わたくしごとながら、8月に入ると幼児の時に体験した出来事が必ず夢の中で蘇ってくる。深夜に空襲を告げるサイレン音とラジオ放送で起こされて避難したこと、上空から響いてきたB29爆撃機の重苦しいエンジン音、空襲で東京方面の空が赤くなったこと、大人たちからきわめて恐ろしい爆弾が広島と長崎に投下されたと聞いたこと、食料難による強い空腹感。これらが走馬灯の如く浮かび出る。夜間でのサイレン音に冷静に対応できるようになったのは、最近になってからである。
アップした画像は、市内を流れる渡良瀬川で撮ったマジックアワーでの光景である。落日のときが迫ると、低い位置からの日差しで赤城山が浮び出た。そして、落日直後には赤城山の上空に浮かぶ雲が赤く染まった。これらの光景は魔法をかけられたかのように刻々と変化した。(8月11日、撮影)