こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

虹色を帯びた飛行機雲に再び出会って (2022年12月)

2022-12-04 | 飛行機雲での彩り

 

寒気の影響によるものであろうか、先週後半から大空を貫く飛行機雲がときどき目に入いるようになった。一昨日(午前10時頃)、太陽方向に伸びる飛行機雲を見かけたので、その雲を望遠で追跡してみた。強い太陽光で雲が虹色を帯びるなどの大気光学現象を期待したからである。

画像は飛行機が太陽の方向付近を通過したときのものである。飛行機雲は機体直後から虹色を帯びている

面白いことに、機体と雲の影が太陽方向をベール状に覆っている薄い雲(巻層雲)に映っている。

機体の影がブロッケン現象として、搭乗者からは見えるだろうか。

 

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「約40秒間での変化」

太陽の方向に伸びる飛行雲(以下、雲と略記)

太陽の方向には巻層雲が浮かんでいる。

 

太陽方向に向かっている雲と機体のクローズアップ

機体は三発機(DC-10、左右の主翼下に各一発と垂直尾翼基部に一発のエンジン、貨物機)であるように見える。

機体の下部に映っている影は何によるものだろうか。

 

太陽方向付近にて。雲が虹色に染まり、機体が輝き、機体と雲の影が巻層雲にはっきりと映っている。

 

太陽の方向から離れて行く雲、機体、それらの影

 

巻層雲の中には、彩雲が現れている

 

撮影:12月2日午前10時頃、桐生市にて。ホワイトバランスは太陽光、望遠 200 mm(一部、トリミング)

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飛行機雲が虹色を帯びるのは、雲を構成している氷の粒によって太陽光の屈折が起こるためである。太陽が高い位置にあったので、今回のものは「環水平アーク」と呼ばれる現象の一種であるかもしれない。環水平アーク(薄雲に水平な虹色の光の帯が見える)は太陽が高い位置にあるときに起こる稀な大気光学現象である。

 

今回の例は、わたくしにとって2回目の「虹色の飛行雲」との出会いである。前回においては太陽が低い位置にあった。

(2020年10月18日午前6時45分頃)

 

 

 



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