この頃、晴天になると上空を見上げることが多くなった。さまざまな雲が浮かぶ、この時季、彩雲やハロなどの大気光学現象を見つけるチャンスが多くなるからだ。さて、今週は早朝に、東方向に向かって伸びていた飛行雲が、虹色に染まった場面を撮ることができた。
画像は18日6時43分頃に撮った。機体が輝く直前から、機体後方の雲が虹色を帯びるようになった。この現象に、望遠条件で追跡していた者としては驚きと感動を覚えた。
エンジン音は全く響いて来なかったので、航空機はかなりの高度を飛行していたのであろう。飛行機雲は10,000-13,000 mの飛行において発生することが多いと言われている。
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数分間での経時変化から。
機首のみならず、機体の全体(下部)も輝き始めた。飛行機が、機体からの朝日の反射をこちらから見ることができる位置に、達したようである。
航空機は4発型機であった。
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くまたかさんから、この航空機について、飛行情報をお知らせいただきました(コメント欄、深謝)。
China Airline Cargo 、ボーイング747-409(F)、台北 → アンカレッジ、高度 33000ft(10000 m)。(747-409Fは貨物搭載型ジャンボジェット機)
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飛行機雲が虹色に染まる条件については、たとえば、つぎの説明がある。
晴れた日の夕方、斜光の時間帯に飛行機雲が出て、太陽が飛行機雲の斜め後ろにあることが条件である。虹色が出るのは、飛行機のすぐ後ろだけである(キャノン・ホームページ、写真の撮り方アーカイブ、「飛行機雲」の撮影テクニック)。
この説明は、今回の場合に当てはまらない。太陽が雲の斜め前にあったからだ。機体による朝日の反射が見られたことから、飛行機雲を構成している氷の粒が朝日を反射(屈折)するときに、太陽光の分光が顕著に起きたとして説明したい。
過去において、飛行機雲が虹色に染まった例の大部分は、午後に撮影されている。
朝日によって飛行機雲が虹色に染また例を、当方はまだネット検索で探り当てていない。新奇な例を、当方は記事としてアップしているのだろうか。更なるネット検索を楽しむつもりだ。
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ところで、この朝は、巻雲などの高層雲が多く浮かんでいた。
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余談ながら、地上では桜の葉が幾分か秋の色を帯びてきた。今年は台風の直撃を受けなかったので、葉が散っていない。
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10月18日午前6-7時、桐生市にて。
飛行機雲の撮影、望遠(200 mm)、シャッター速度 1/2500-1/3200秒、トリミング。
すごいものが撮れましたね
こんな現象があるとはびっくりですし、それをきちんと撮っていることに敬服します
この飛行機の情報を調べてみました
China Airline Cargo
ボーイング747-409(F)
台北 → アンカレッジ
高度 33000ft
対地速度 580ktc
すごい瞬間を見せていただき、感謝いたします
こんな凄いのはじめてみました。
自然の神秘というか恵みというか素晴らしいですね。
望遠で追従していたとき、雲が突然、虹色を帯びたときは実に驚きました。
今回は予め絞りとシャッタースピードを最適条件に設定していましたので、変化を追従することができました。
このときの飛行機を詳しく調べていただき、ありがとうございました。
高度33000 ft(約10000 m)とのことにて、大型4発機にかかわらず全くエンジンが響いてこなかったことを
納得することができました。これからも、このような出来事に出会いたいと思っています。
画像についてのコメントと飛行機情報、まことにありがとうございました。
初めてのことにて、この短時間での出来事に感動しました。
秋ならではの自然の恵みに感謝しています。
雲ファンとして、これからも大気光学現象にレンズを向けたいと思っています。
画像についてのコメント、まことにありがとうございました。
午前6時43分に桐生市の上空約1万メートルを飛行するジェクト旅客機の飛行機雲が、太陽光の当たる角度から虹になっている珍しい現象です。驚きました。
コメントから台北からアラスカのアンカレッジまでの貨物便なのですね。日本の福岡空港や関空空港などを経由しているのでしょうか。
もし直行便の台湾の貨物便の場合でも、海の上でなく日本の上空を飛ぶケースもあるのですね?
一言でいってきれいです。それをよく気がついて撮られましたね。
虹について本を書いた人が知人にいますが、教えてあげたいですね。
このときの太陽の高度から判断すると、今回の件は不思議で興味深い現象です。
当方は、昔から好奇心を持つ癖(変人かも(苦笑))の持ち主にて、些細な現象でも見逃したくないと思っています。
この現象が現れたときは、その癖を発揮して機影を望遠で追跡していましたので、よい結果が得られました。
飛行機の位置が確定できましたので、航跡が虹色に染まった理由を推察できそうです。
是非とも、虹などの専門家に意見をお伺いしたいと思っています。
コメント、まことにありがとうございました。
早朝に現れた飛行機雲でしたので、このものが朝日に染まることを期待していました。しかし、これほどまでに虹色を帯びた
飛行雲に出会ったことは、セレンディピティーであると思っています。
この貨物便について、「くまたかさん」から飛行情報をお知らせいただきましたので(深謝)、当方もサイト「FlightAware」で
飛行経路を追跡してみました。
18日、台北発3時30分(日本時間4時30分)の便(ボーイング747-400型機)が2時間13分後(日本時間6時43分頃)に
群馬県東部の上空を通過していました。この便は紀伊半島から福島県まで本州の上空を通過し、福岡空港や関空空港を
経由していませんでした。
コメント、まことにありがとうございました。
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(昨日のレスを修正しまた)。
つい先程、NHKホッと群馬で拝見させてもらい驚き訪問しました。こんな状態見たことがありません! 狙って撮れるものなら撮りたいですがまず無理でしょうし・・・
私の方は今シーズンもなんとかの一つ覚えで過去最高の八ヶ岳を撮ろうとあれやこれや画策しております^^;
貴重な写真ありがとうございました!
先程、NHK前橋の番組で紹介されました当方の投稿画像を、ご覧いただきありがとうございました。
虹色の染まったときには、このようなこともあるにかと、思わず独り言を呟いてしまいました。
今朝は巻雲を望遠レンズで撮ってみるとかと、ふと思ったことが、今回の結果に結びつきました。
八ヶ岳連峰は実に魅力的な撮影対象です。撮影が終わりましたら、是非ともアップされます写真サイトを
お知らせ願います。その時を楽しみにお待ちしています。
ご訪問とコメント、まことにありがとうございました。