折に触れて、市内の中心部を流れている渡良瀬川で、赤城山を当方は眺めている。流れの奥にどっしりと構えている山の姿に魅せられているからだ。
さて、今月中旬に川に架かる橋に立ったとき、これまでにないほど広々としている構図で赤城山が眺められることを知り、いささか唖然とした思いでシャッターボタンを押した。
「before and after.....」
先月上旬までハリエンジュ(ニセアカシア、外来種)などによって樹林状態になっていた河川敷きで、ほとんどの樹木が伐採されて整地工事が行われていた。
数本の樹木が残されている。
勝手ながら、流れとサクラやハナミズキの花々などを前景するとして山体を眺める場面を空想してみる。時季になると、市内の随所でこれらの花々が潤いのある風景を創り出しているからだ。
広角で市の中心部を入れてみた。赤城山の最高峰、黒檜山(右端の山頂、1.828 m)は桐生市の最高地点である。
このときは山腹の大部分が日陰に入っていたので、雪化粧の状態は判然としていないが、赤城山と市街地に迫る山並みを並べてみた。山並みにおいて、もっとも高い山頂は吾妻山(480 m)と名付けられている。
2月16日夕刻前、錦桜橋(桐生市)にて。
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「before and after.....」
先月上旬での眺め(視点の位置は異なっているが)
樹林化が進んでいた。今回の工事は治水整備計画の一環として行われている(国土交通省・関東地方整備局資料)。
同じく先月上旬に撮った画像である。
「before and after.....」
寒さが和らいできたので、雪化粧が消えないうちに朝日や夕日に染ま山体を眺めてみたい。