昨夜、移動性高気圧が通過した。
冬の雪国越後でも星空が約束される貴重な夜だった。
そんなわけで何を撮るか、何で撮るかと、もう昼間から落ちつかない。
よく考えたら、その前にまず撮影場所の確保が必要である事に気がついた。
裏口近くのポジションはこんなこともあろうかと、以前に除雪しておいたおかげで、
(今年は今のところ小雪です)
北から西の天空を撮るのならこの場所でOKなのだが、できれば貴重な冬にしかとれない南天の対象を撮ってみたい。
となると、手付かずの道路側スロープを除雪しなければならない。
30分以上かけて掘り出しました。(好きなことなら苦労もいとまず)
(この写真はブログのために今朝撮ったものです。)
次は、撮影対象の選択。
問題は満月を過ぎたものの、まだ太い月が21時25分には昇ってくる事!
となると、月がまだ低い夜半前しか撮影ができない。
南中時間を考えると「すばる」や「魔女の横顔星雲」「オリオン大星雲」という選択もあったが・・。
あえてまだ撮った事のない、
○あこがれの棒渦巻き銀河NGC1300(エリダヌス座)
○まともに撮ったことの無い、超新星残骸M1かに星雲(おうし座)
に決めた。(ほんとは月が昇ったあとに、コーン星雲(いっかくじゅう座)も予定していたが月が高くなりすぎ断念。)
いずれも見かけが小さく、特にNGC1300は南天に低い上に暗く、難物である。
この難物をあえてR200SS+純正エクステンダ(f=1500mm)の長焦点で挑む事にした。
当然、長焦点となれば、いかに「星が流れる」のを防ぐかである。
室内で仮組みを行い、重要なバランスの再調整を特に念入りにおこなった。
(バランスについては、投稿予定の「それでも星は流れる(オートガイド 対策編)」でも説明予定)
(撮影カメラはCOOLED60Dを冷却オフで使うことにした。 冷却しなくても氷点下はまちがいないから。)
そして、いざ撮影!
(スロープは傾斜があり凍結による転倒を防ぐため、玄関マットをしいた。)
最初の対象NGC1300でまずてこずったのは、南天に低い対象の場合R200SSのファインダーが除きにくい事。
結局位置の基準星αTau(アルデバラン)が補足できず、近くにいた木星を代わりに使った。
(ピントも木星の衛星で実施。自作バーティノフマスク使用)
次の関門は予想はしていたものの、暗く、小さいNGC1300を狭い写野に導入すること。
結局、短時間のTST撮影で写った星の配列と、『ガイド星図22時』とを比較して、時間はかかったが撮影を開始する事ができた。(自画自賛ではなく、目盛り環導入の場合「ガイド星図」がなければ現在位置すらわからない)
PHDガイディングでは最初のキャリブレーションで持病のルーズが発生したが、その後は順調に働いてくれた。
露出時間は今回 f=1500mm F7.5と暗いことから、ガイドの流れは心配だったが長めの10分とした。
1枚目をリモコンにセットし、まだ7時半で夕食前だったので家に戻った。
撮影にあたって防犯灯やご近所の家の灯火は対策済みだが、一番の心配は道路わきであることから車が通過すれば10分は無駄になってしまう。
10分後におそるそるカメラのモニタを見ると・・
なんじゃコリャー!
(これは合成画像ではありません。画像処理はしてありますがほんとに1枚目の画像です。 上が北 )
1枚目に撮った視野角 0.9°× 0.6°の狭い範囲のほぼ中央に写っている視直径わずか6.5′のNGC1300。
(1′は1°の1/60の角度)
そのほぼ真上を両翼の灯ではさみこむように、いなかの夜空を通り過ぎて行った飛行機。
(航空灯・・・右翼端は緑、左翼端は赤 という事は 画面の左上(北北東)から右下(南南西)に通過して行った事になる。)
宝くじを買っておけば、1億円は無理でも1千万くらいは当たっていたかも?
すみません。撮った画像の処理はこれからなのですが、この画像を見せたいばかりに早めにアップしました。
撮影したNGC1300銀河、M1かに星雲の写真は画像処理ができた時点でお見せします。
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宝くじ高額当選は買ってなかったのでできませんでしたが、
この画像で、ポチッとしてくれる人が増えればラッキーかも。
雲上(くもがみ)
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冬の雪国越後でも星空が約束される貴重な夜だった。
そんなわけで何を撮るか、何で撮るかと、もう昼間から落ちつかない。
よく考えたら、その前にまず撮影場所の確保が必要である事に気がついた。
裏口近くのポジションはこんなこともあろうかと、以前に除雪しておいたおかげで、
(今年は今のところ小雪です)
北から西の天空を撮るのならこの場所でOKなのだが、できれば貴重な冬にしかとれない南天の対象を撮ってみたい。
となると、手付かずの道路側スロープを除雪しなければならない。
30分以上かけて掘り出しました。(好きなことなら苦労もいとまず)
(この写真はブログのために今朝撮ったものです。)
次は、撮影対象の選択。
問題は満月を過ぎたものの、まだ太い月が21時25分には昇ってくる事!
となると、月がまだ低い夜半前しか撮影ができない。
南中時間を考えると「すばる」や「魔女の横顔星雲」「オリオン大星雲」という選択もあったが・・。
あえてまだ撮った事のない、
○あこがれの棒渦巻き銀河NGC1300(エリダヌス座)
○まともに撮ったことの無い、超新星残骸M1かに星雲(おうし座)
に決めた。(ほんとは月が昇ったあとに、コーン星雲(いっかくじゅう座)も予定していたが月が高くなりすぎ断念。)
いずれも見かけが小さく、特にNGC1300は南天に低い上に暗く、難物である。
この難物をあえてR200SS+純正エクステンダ(f=1500mm)の長焦点で挑む事にした。
当然、長焦点となれば、いかに「星が流れる」のを防ぐかである。
室内で仮組みを行い、重要なバランスの再調整を特に念入りにおこなった。
(バランスについては、投稿予定の「それでも星は流れる(オートガイド 対策編)」でも説明予定)
(撮影カメラはCOOLED60Dを冷却オフで使うことにした。 冷却しなくても氷点下はまちがいないから。)
そして、いざ撮影!
(スロープは傾斜があり凍結による転倒を防ぐため、玄関マットをしいた。)
最初の対象NGC1300でまずてこずったのは、南天に低い対象の場合R200SSのファインダーが除きにくい事。
結局位置の基準星αTau(アルデバラン)が補足できず、近くにいた木星を代わりに使った。
(ピントも木星の衛星で実施。自作バーティノフマスク使用)
次の関門は予想はしていたものの、暗く、小さいNGC1300を狭い写野に導入すること。
結局、短時間のTST撮影で写った星の配列と、『ガイド星図22時』とを比較して、時間はかかったが撮影を開始する事ができた。(自画自賛ではなく、目盛り環導入の場合「ガイド星図」がなければ現在位置すらわからない)
PHDガイディングでは最初のキャリブレーションで持病のルーズが発生したが、その後は順調に働いてくれた。
露出時間は今回 f=1500mm F7.5と暗いことから、ガイドの流れは心配だったが長めの10分とした。
1枚目をリモコンにセットし、まだ7時半で夕食前だったので家に戻った。
撮影にあたって防犯灯やご近所の家の灯火は対策済みだが、一番の心配は道路わきであることから車が通過すれば10分は無駄になってしまう。
10分後におそるそるカメラのモニタを見ると・・
なんじゃコリャー!
(これは合成画像ではありません。画像処理はしてありますがほんとに1枚目の画像です。 上が北 )
1枚目に撮った視野角 0.9°× 0.6°の狭い範囲のほぼ中央に写っている視直径わずか6.5′のNGC1300。
(1′は1°の1/60の角度)
そのほぼ真上を両翼の灯ではさみこむように、いなかの夜空を通り過ぎて行った飛行機。
(航空灯・・・右翼端は緑、左翼端は赤 という事は 画面の左上(北北東)から右下(南南西)に通過して行った事になる。)
宝くじを買っておけば、1億円は無理でも1千万くらいは当たっていたかも?
すみません。撮った画像の処理はこれからなのですが、この画像を見せたいばかりに早めにアップしました。
撮影したNGC1300銀河、M1かに星雲の写真は画像処理ができた時点でお見せします。
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