フラット処理がわからない！

撮影した画像の下端にでるカゲリから、元のビクセン純正のコマコレクター３に戻すべきかの判断材料としてフラット画像を撮って比較検証する事にしたのですが。どうせならきちっとフラットを撮って、今後の撮影に備えようという事になりました。（ フラット撮影の様子は　　参照 ）
問題はこれまで真面目にフラット処理をやってこなかったため、フラット撮影時の露光量はどうあるべきかわかりません。そこでネットで調べたところ、こんな記述が。『・・画像があまりにも明るくなりすぎないように注意しながら行います。 ヒストグラムの山が、左端から少し離れたくらいがベストでしょうか。・・』 暗い方が良いと理解して、カメラのヒストグラムを見ながら３段階の露光で撮影しました。
以下はＲ２００ＳＳにバーダーＭＰＣＣ MarkⅢを装着して撮ったフラットです。フラット画像　共通ＤＡＴＡ：Ｒ２００ＳＳ バーダーＭＰＣＣ MarkⅢ Cooled６０Ｄ ISO１００ ＲＡＷモード（ カメラのヒストグラムでは、もっと左よりだったのですが・・）
果たして、このフラット画像でどのような効果が出るのか？これまでに撮影した中から、背景が見やすい画像を選んでフラット補正を行ってみました。（　実際には１６枚コンポジットしたフラット画像を使用しています。）検証に使用した画像 ＤＡＴＡ（抜粋）：2013/01/23　R200SS バーダーMPCC MarkⅢ 露光５分 Cooled６０Ｄ ISO1600フラット処理にはステライメージ７を使用しました。
処理にあたっては元画像を４枚コンポジットし、レベル調整（表示レベル幅１０００）で光度のむらを強調した画像を掲載しています。
フラット処理なしの画像（ 右隅の変なかげりは、以前カメラトラブル（冷却による結露）の対処から戻った以降出るようになりました。）中央の銀河はエリダヌス座のＮＧＣ１３００です。
以降はフラット処理後の画像になります。検証１．フラット画像の明るさ別 の処理画像　ガンマ １．０　オフセット ０フラット画像　露光　１／２５０秒
フラット画像　露光　１／１２５秒
フラット画像　露光　１／６０秒 ほんとにフラット補正がされているのか！というがっかり画像ですが、３段階の露光で比較すると、調べた情報とは逆に明るめのフラットの方がやや効果が見られます。
検証２．ガンマ設定値別 の処理画像　フラット露光 １／１２５ｓｅｃ　オフセット ０ステライメージのデフォルト設定では思ったような効果が出なかったので、ガンマ設定値を変えてやってみました。（ ガンマはフラット画像の明暗差の強調度合だと思うのですが・・）設定値　ガンマ　０．５
設定値　ガンマ　１．０
設定値　ガンマ　１．５ ガーン。これも期待外れ！ガンマ値が大きい方（明暗差強調）が心持ちましでしょうか？
すっかり気落ちしてしまったのですが、残ったパラメータについても検証してみました。
検証３．オフセット設定値別 の処理画像　フラット露光 １／１２５ｓｅｃ　ガンマ １．０設定値　オフセット　－５０％
設定値　オフセット　 ０％
設定値　オフセット　 ＋５０％
設定値　オフセット　 ＋１００％
設定値　オフセット　 ＋１５０％ なんということでしょう！オフセット値が高いほどその効果は歴然。オフセット＋１５０％という事は・・元のフラット画像のレベル値を２．５倍にするという事？という事は。フラット画像が露光不足という事では！『　ヒストグラムの山が、左端から少し離れたくらいがベストでしょうか。・・』って、”右端”のまちがいじゃないの？オフセットの調整範囲は広い事がわかったのですが、できれば０％付近で処理が適正になるようなフラット画像が望ましい。となると、明るすぎて飽和しない範囲でもう１段から２段階遅いシャッター速度で撮りなおした方が良いのでは・・。１日以上かけて、やっと４００枚近いフラット画像処理を終えたところだったのに。
日頃、フラット処理をしておられる皆さん。こんな結論でいいのでしょうか？皆さんのご意見を聞いてから撮りなおす事にします。
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