雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

新フラットでアンドロメダ大銀河 再処理

2014年02月23日 | 画像処理のはなし
新フラットで再処理」は最初からつまづいてしまったが、
これにこりずに今回は昨年9月に撮ったアンドロメダ大銀河の再処理を実施。
撮影データは を参照。

この画像を選んだ理由は「(たて)構図」で撮っている事。
下は縦位置用のフラット画像の周辺減光特性です。
前回のばら星雲は横位置用のフラットを使用したのですが、
今回のM31は縦構図で2枚モザイク用の画像です。
反射鏡筒に対してカメラが90度回転したため、中央やや下に光量のピークがありますが、
偏りが画角の短辺方向のため影響が少なくなっています。
縦構図では、左右の偏りは少ない事に注目
下は2枚モザイクの西側の画像のヒストグラムです。
使用したフラット画像よりRGBが揃っています。(フラット画像のヒストグラムは前回記事参照)
これは撮影時の空の透明度が良く、地上光の影響が少なかった為。

お待たせしました。新フラット処理後の画像です。
■ アンドロメダ大銀河(東側)
下は以前の処理画像です。
以前の画像は銀河の淡い部分と背景むらの境界があいまいになっています。

■ アンドロメダ大銀河(西側)
下は以前の処理画像です。

当然、2枚モザイク合成してみました。 ( 上が北になるよう画像回転 )
下は以前のモザイク画像

色合いなども異なりますので、中には「前回の方が好き」という人もおられるかも。
ただ、新しい方は周辺減光補正も省略して、画像処理はシンプルになっています。

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フラットパネルなしでフラット画像を取得するには、
夜、厚い雪雲におおわれた空を撮るのが便利なのですが、
これまでの室内からだと、低空で光害の影響を受けやすいため
屋外で天頂に向けて撮りなおす事にしました。
雪雲が厚く、雪が舞う心配の無い夜となるとこれがなかなかむずかしい。
春が近いので焦って今夜撮ったのですが、小雪が少し舞っていたかも。

雲上くもがみ
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