雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

しし座トリオ銀河のM65・M66をコンビで撮る (黄砂の夜、一夜目)

2024年04月21日 | 天体写真(系外銀河)
今回から、写真展が目前に迫った12日夜から三夜連続で撮った系外銀河の画像が続きます。
本来の設置場所(自宅裏口)での撮影は2月13日以来、実に2か月振りとなります。
この時点では、まさか三夜連続になろうとは思っておらず、
これを逃すと満月期に入ってしまい 次に撮れるのは何時(いつ)なるかわからない、
という強迫観念から写真展準備を中断して撮影に臨みました。

最初に撮ったタイトルはしし座のトリオ銀河の南側にあるM65,M66の銀河。

 M65 M66(しし座) 
( 元画像の 50%に縮小 ほぼノートリミング )
( 右がM65 左がM66  上 が 北 になっています )
撮影DATA : 2024/ 4/12 22:15’~ Vixen VC200L(レデユーサーHD) (合成fl=1386㎜)
露出 6分 × 15枚 (Gain150  Offset1) LPS-D1フィルター ASI533MC Pro(冷却-10℃)
 タカハシ EM-200 Temma2M  ステラショット3(導入・撮影・オートガイド) ステライメージ9(画像処理)
ダーク・フラット処理はまじめに行っています
機材の設営は明るい内に終えていたのですが、2か月ぶりの撮影でガイド鏡のピント位置がずれていたり
小さなトラブルが重なり撮影開始が遅れてしまいました。。

両銀河とも明るくて写真写りは良いのですが、どことなくシャキッとしない印象を持っていました。
そこで今回はピクセルサイズの小さい533MCで初挑戦してみたのですが、
やはり似たような画像となりました。
比較のため、昨年VC200L(レデューサー なし)鏡筒とEOS 6D(フルサイズカメラ)で撮った画像の同じ範囲をトリミングしたものを。 ↓
全体画像および撮影時のデータは → こちら

今回の撮影画像はちょっと期待はずれでした。

ここで今月中にアップデータが供給される予定となっている、ステラショットの不具合問題。
この問題解決のためにはカメラメーカーZWO社からの情報提供が必要らしいのですが、
コンタクトに苦労されているのか 現時点ではアップデートは公開されていません。
このため、今回の画像処理ではステライメージ9の「ベイヤー・RGB変換」を” 自動 ”設定にして処理しています。
”手動(R・G・B=1.0)”にして、今回の撮影元画像を処理すると ↓
ご覧の通り、見事に青みがかった画像になってしまいます。
(ダーク・フラット処理なし)


撮影時の空の状態もわかる恒例の「只今撮影中ショット」になります。 ↓
( 鏡筒の向いた方角に見える小さなが今回の撮影範囲です )
2024年 4月12日 23時01分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8)30秒×6枚 ISO1600 
ソフトフィルター使用 kiss DX(SEO-SP2) 三脚固定撮影

なんかすっきりしない空だと思ったのですが、この時点では黄砂の影響だとは知りませんでした。


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星のふるさと館での写真展は18日からスタートしたのですが、
翌日には地方紙「上越タイムス」に載せていただきました。
( 下は電子版の方の記事です )
取材に来られた記者の方が天体写真の知識をお持ちなのか、記事のまとめ方がすばらしい(さすがプロ)

まだところどころに残雪の残る「星のふるさと館」近くの 坊ケ池 湖畔の桜(4月18日 雲上撮影)


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