electric fan

2006-08-09 15:30:24 | くるま



         あぁ ~ ~ ~ ~ ~ ~



         



    ガキの頃、役場に連れられていくと、
    板張りの床であり、しかも土足であった。
    靴を履いたら地面だし、板の間は裸足であったから、
    なんとも、足もとの感触が違うのである。
    歩いた時の音も気持ちいいのである。
    なんだか街に来たみたいであった。
    天井では、大きな羽が静かに回っていた。
    初めて見た。
    驚いた。
    プロペラの様でカッコイイ。
    
    板張りの床、土足、天井扇、、、
    こんな感じの所に住みたいな~と思ったものである。

    もう1つ、不思議な物が・・・
    役場のおっちゃん、
    両腕に、黒い物をしている。
    腕抜きと知ったのは随分と後で、
    その必要性が理解できたのは、もっと後のことである。

    ばあちゃんは、畑の草取りの時に、派手なのをつけるが、
    事務職の人でしているのは、さすがに見なくなった。

   
    扇風機といえば、
    羽まで鉄製で、ブンブンと回っていて、
    首を振るのも、リンクが見えてカタカタとなっていた。
    鉄製の羽が勢いよく回っている、
    子供が触ったら、指が飛んでしまうだろう。

    一般家庭にひろまったのは、
    アクリルの羽になってからだ。
    淡いブルーやグリーンで、見るからに涼しげである。
    しかも、ろくろ首のようにシューーッと伸びる。   
    風量も強弱だけでなく、微風など増えた。    
    モーターも飛躍的に静かになり、自然の風に近づいた。
    タイマーも付いた。
    寝る時に扇風機を止めて、寝苦しい思いをしなくて良いのだ。
    なにせ、扇風機の風を朝まであたっていて死んだ。
    というニュースもあった。

    それから、ファンガードに手が触れると、
    瞬時にファンが止まる。
    物が触れても止まらない。
    手だと止まる。
    足も、止まる。
    寝転んで、足で向きを変えたりしようとすると止まる。
    座敷用の扇風機はスイッチ操作もしやすくて、
    立っていても足の指で止めたりできる。
    行儀が悪い!
    とよく叱られた。


    扇風機の直前で1人占めしてると猛抗議を受ける。
    タバコなど吸うと、早く燃え尽きてしまうし、
    煙が嫌いな者には嫌味を言われる。
    究極は風上で屁をこいたら、それはもう顰蹙ものだ。

   
    回ってる扇風機に向かってしゃべると、
    異様な響き方をして面白い。
    いろいろしゃべっていると、
    「うるさい!」
    よく言われたものだ・・・
    今、末っ子達がやっている・・・



    ち~きゅ~う~じん~に~つぐ~~~

    わ~れ~わ~れ~は~う~ちゅ~う~じ~ん~~~alien