どんな、用かい?
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暗闇から、青白い光がゆらゆらと
行き先がわからず、さまよってるかのように・・・
どこからともなく、ヒュ~ドロドロ・・・
鏡に自分が映っていたかと思うと、
次には、恐い顔の女の幽霊になってしまったり、
首がひょろひょろ~~と伸びたり・・・
やたらと、蛇がいたりする。
夏の風物詩、お化け屋敷に肝だめし。
お化け屋敷というのが、近頃、見かけなくなった気がする。
まあ~、あったからといって、1人では入りはしないが、
子供達を連れて一度は入って見てもいいかな?と思う。
ところで、日本の妖怪はたくさん居て、
いろいろ言い伝えがあるようだが、
幸いに、まだ出会った事のない、
「1つ目小僧」とは、どんな妖怪なのかな?
格好からすると小僧さんのようではあるが・・・
火の玉、人魂(ひとだま)で、あろうというものは、
何度か見たことがある。
小さい頃は、まだ土葬であった。
西の山に墓地があって、日が沈むと時折見かけた。
火葬にはなったからも、昔の墓地には、
目撃談や、うわさ話しがあったものである。
昔の墓地は、見た目がいかにもで、
それらしく恐い感じがしたものだ。
いまの、整然と下霊園には夜行ったことがあるが、
さほど、おもしろいところではない。
また、バイクを乗りまわしていた頃には、
あちこちにスポットなるものがあった。
やはり1番はトンネル。
しかも、素掘りで、照明なしで、水が垂れている。
それだけで、話しはでかくなる。
帰りが遅くなったある晩のこと、
恐る恐る、近道である噂のトンネルをぶっ飛ばしていると、
それまで、絶好調だったのに、
真ん中まで来ると、プツリとエンジンが止まる。
目の前、真っ暗
![nose4](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ap/nose4.png)
昼間、歩いたことが何度かある。
入り口の脇には、夏でも枯れることなく清水が出てて、
冷たくておいしい。
入り口は、石のレンガ積みのようにしてあり、
中央には、道随○○と掘った石が埋め込まれている。
蝉の鳴く夏から、入り口に1歩足を踏み入れると、
中の方から冷たい風が吹いてきて、静かな闇の世界に一変。
全く違った世界に入って行く。
照明がないので、頼りは、明るく見える出口だが、
まっすぐ歩いている様でまっすぐ歩けない。
だんだんと暗いのに目が慣れてくると、
素掘りの壁面の凸凹が見えてきだし、
そうなると、余計なものに見えてしまう。
背筋に寒気がする。
でも走り出したら、向こうの思う壺だ。
中の方までくると、ひたひたと、
歩く音がトンネル中に響く・・・
それはもう、
すぐ手の届く後ろに人がついて来るかのように
振り向くな、決して後ろは見るな!
明るい出口がだんだん大きくなる。
そして、1歩外に出ると・・・
蝉の鳴く夏の山・・・
もう後ろからついてくる人の足音も聞こえない。
うでの鳥肌もきえ、体も温まる。
やっと、この世に帰りついた気分で、
今来た、随道を振り返る。
今は、あたらしい明るいトンネルが出来ている。
昔のトンネル・・・
なんだか、行ってみたい気がするんだな~
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