なんか、用かい?

2006-08-07 17:39:54 | くるま



             どんな、用かい?



         


            

    暗闇から、青白い光がゆらゆらと
    行き先がわからず、さまよってるかのように・・・
    どこからともなく、ヒュ~ドロドロ・・・
    鏡に自分が映っていたかと思うと、
    次には、恐い顔の女の幽霊になってしまったり、
    首がひょろひょろ~~と伸びたり・・・
    やたらと、蛇がいたりする。


    夏の風物詩、お化け屋敷に肝だめし。


    お化け屋敷というのが、近頃、見かけなくなった気がする。
    まあ~、あったからといって、1人では入りはしないが、
    子供達を連れて一度は入って見てもいいかな?と思う。


    ところで、日本の妖怪はたくさん居て、
    いろいろ言い伝えがあるようだが、
    幸いに、まだ出会った事のない、
    「1つ目小僧」とは、どんな妖怪なのかな?
    格好からすると小僧さんのようではあるが・・・


    火の玉、人魂(ひとだま)で、あろうというものは、
    何度か見たことがある。

    
    小さい頃は、まだ土葬であった。
    西の山に墓地があって、日が沈むと時折見かけた。   
    火葬にはなったからも、昔の墓地には、
    目撃談や、うわさ話しがあったものである。
    昔の墓地は、見た目がいかにもで、
    それらしく恐い感じがしたものだ。
    いまの、整然と下霊園には夜行ったことがあるが、
    さほど、おもしろいところではない。


    また、バイクを乗りまわしていた頃には、
    あちこちにスポットなるものがあった。

    
    やはり1番はトンネル。
    しかも、素掘りで、照明なしで、水が垂れている。
    それだけで、話しはでかくなる。
    
    帰りが遅くなったある晩のこと、
    恐る恐る、近道である噂のトンネルをぶっ飛ばしていると、
    それまで、絶好調だったのに、
    真ん中まで来ると、プツリとエンジンが止まる。
    目の前、真っ暗 nose4
    
       
    昼間、歩いたことが何度かある。
    入り口の脇には、夏でも枯れることなく清水が出てて、
    冷たくておいしい。
    入り口は、石のレンガ積みのようにしてあり、
    中央には、道随○○と掘った石が埋め込まれている。
    蝉の鳴く夏から、入り口に1歩足を踏み入れると、
    中の方から冷たい風が吹いてきて、静かな闇の世界に一変。
    全く違った世界に入って行く。
    照明がないので、頼りは、明るく見える出口だが、
    まっすぐ歩いている様でまっすぐ歩けない。
    だんだんと暗いのに目が慣れてくると、
    素掘りの壁面の凸凹が見えてきだし、
    そうなると、余計なものに見えてしまう。
    背筋に寒気がする。
    でも走り出したら、向こうの思う壺だ。

    中の方までくると、ひたひたと、
    歩く音がトンネル中に響く・・・
    それはもう、
    すぐ手の届く後ろに人がついて来るかのように
    振り向くな、決して後ろは見るな!

    明るい出口がだんだん大きくなる。
    そして、1歩外に出ると・・・
    蝉の鳴く夏の山・・・
    もう後ろからついてくる人の足音も聞こえない。
    うでの鳥肌もきえ、体も温まる。   
    やっと、この世に帰りついた気分で、
    今来た、随道を振り返る。

    今は、あたらしい明るいトンネルが出来ている。

    昔のトンネル・・・
    なんだか、行ってみたい気がするんだな~ nose8