先程、馴染みの居酒屋さんから帰宅した。
時々、お会いするご婦人(Mさん)が、隣席で水割りを飲みながら、TV「開運!何でも鑑定団」を見ていた。
いろいろ物知りのお方である。
今晩の「開運!何でも鑑定団」は、美人画で有名な上村松園(明治8年4月23日~昭和24年8月27日)を詳しく取り上げていた。
Mさん曰く
「日本画は良いですねー。私は、日本画が大好きです。でも、日本の家庭では、ゴッホやセザンヌ等洋画は飾っていますが、日本画を飾っている家庭は少ないですね」と。
その通りですね。
鋭い一言です。
「なるほど!」の一言でもあります。
本当。
日本人は、日本のことを大事にしていませんね。
話は飛びます。
TPP問題で、いろいろ大変のようです。
私は、基本的には、TPPに反対です。
一つは、市場原理・グローバルの新自由主義は、日本人だけでなく世界中の人々を幸せするとは考えられないからです。
アメリカだけが有利になりますね。
市場が大きくなり、自由貿易になれば、金持ちが優位になるだけです。
良い例は、戦後の日本です。
地方の小売商は全滅。日本中の駅前は、シャター通りになってしまいました。
また、身近な例では、アメリカから柑橘類が大量に輸入され、我が古里・伊豆のミカン農家は全滅であります。
二つは、自然や他者を支配しようとするキリスト教と、自然に“いのち”を感得し皆が一緒に幸せになる大乗仏教との対立でもありますね。
文化の対立ではないでしょうか!
TPPは、農業問題だけではありません。
“人間の幸せ”を問われているのです。
私は、国と国との間で関税があっても良いと考えます。
関税率を決めるのは、それぞれの国の“智慧”です。
繰り返しになりますが、関税が取り払われ貿易の自由化が進めば、少数の金持ちのところに富が集まるだけです。
Mさんの「“なるほど”一言」に触発され、脱線してしまいました。