法音カウンセラー 釋 真聴 《日乗》

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里村専精師 浄土真宗へようこそ《No30》

2014年08月11日 23時20分09秒 | 里村専精師の言葉

里村専精師の「浄土真宗にようこそ」(No030)をお届けします。

「無量寿仏」という名前について、ちょっと変わった提言です。
「無量寿経」の中で主語として用いられる阿彌陀仏の名は、「無量寿仏」です。
梵本では圧倒的に「アミターバ(無量光仏)」が用いてあるのですが…。
この經の訳者は、「無量寿仏(アミターユス)」の名を選んでいます。
何かの意図があると見られるところです。
「無量寿」とは前にも書きましたが、永遠の生命という意味がひとつあります。
これも大切な意味ですが、もっと大切なことは、無量の生命と呼応することです。
本願は無量の生命と呼応して、その根源の使命を行じているのです。
だからそれは、文字通り「無上殊勝の願」なのであり・「希有の大弘誓」なのです。
三世十方の諸仏の世界と呼応し、永遠に生命の一つひとつに責任を持っているのです。
「無量寿仏」という名には、「無量寿たらんとする」如来の行が込められているのです。
そしてもう一つ、衆生の一人ひとりの存在の意義も「無量寿」なのです。
経典に「声聞・菩薩・天・人の衆の寿命の長短も、またまたかくのごとし」とあります。
阿彌陀仏の寿命と、サンガの寿命は本来は同じなのです。
誰だって、人は少なくとも40憶年の生命の最先端を生きているのです。
誰かに多くて誰かに少ないということはありません、公平無比なのです。
人間のそのような無限の尊厳を、本願は一人ひとりに回復させようとする…、
それは「無量寿仏」という名前でなければならないのです。
翻訳者がアミターユス(無量壽)とアミターバ(無量光)を間違えるはずがありません。
訳者は、この經の主人公には「無量寿仏」という意味を観取していたと見れます。
考えさせられることではないでしょうか。

カウンセリング研究会【くりのみ】8月の学習会のご案内。

8月23日(土) 午前10~12  親鸞とカウンセリングコース(『教行信証』音読&楽談他


8月31日(日) 午前10~12  声明とカウンセリングコース(『正信偈』読誦&楽談他)


会場:タワーホール船堀

*どちらのコースも、9時~10時、自由参加の、自主学習タイムです。
 写経・声明等、各自の課題に取り組んでいます。

皆さまのご参加をお待ちしています。

 


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