法音カウンセラー 釋 真聴 《日乗》

カウンセリング研究会《くりのみ》
ZOOM法音道場のご案内
主宰者の《日乗》

里村専精師 浄土真宗にようこそ《No031》

2014年08月30日 23時21分21秒 | 里村専精師の言葉

里村専精師の「浄土真宗にようこそ」(No31)をお届けします。

龍樹菩薩は、大乗の菩薩を代表する人でした。
一世紀ころの人ですが、この龍樹菩薩を支えたサンガが大乗のサンガでした。
日本人には、遥かに遠い人のように見えるのですが…。
親鸞聖人には、同じ世界に指向する先輩と見えていたのではないでしょうか。
サンガの学びは、ブッダをも含んで伴に学ぶことが大切なのです。
たとえブッダであっても、我々と同じ人間であって決して異常な人間ではありません。
そして同じ往生を、伴に学びあうのです。
龍樹菩薩も、大乗の学びをしながら無数の諸仏を尊敬されました。
無数の諸仏の世界は、実は無量寿仏のサンガに包まれたものです。
龍樹菩薩の見つめた世界は、三世を貫き十方を網羅する巨大なサンガ世界です。
大乗の時代には、巨大な精神世界が広がります。
龍樹菩薩の見つめられた世界には、我々の生きている未来もあったはずです。
我々に先立って、龍樹は菩薩の道を生きて、未来の衆生の学びをも見つめているのです。
自分が救われたように、そのように未来の人々も同じ道をたどると信じて…。
それが大乗のサンガにまで育った、仏道の学びの形だったのです。
今日、誰がこのような大きな歴史の呼応を見るのでしょうか。
仏教の学びは、厚い歴史に満ちたものです。
歴史の呼びかけに応答して、人はその学びのしたたかさを知ります。
歴史に促され・歴史に応答する、そこに念仏・念法・念サンガの事実があるはずです。
阿彌陀仏のサンガには、無数の尊い先輩たちの温かい姿が見えてきます。

 

カウンセリング研究会【くりのみ】9月の学習会のご案内。

9月20日(土) 親鸞とカウンセリングコース(『教行信証』音読&楽談他


9月28日(日) 声明とカウンセリングコース(『正信偈』読誦&楽談他)


会場:タワーホール船堀

*どちらのコースも、9時~10時、自由参加の、自主学習タイムです。
 写経・声明等、各自の課題に取り組んでいます。

皆さまのご参加をお待ちしています。


にほんブログ村ブログランキング参加用リンク一覧  日本ブログ村に参加しています。 応援のクリックよろしく。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする