里村専精師の「浄土真宗にようこそ」No86をお届けします。
浄土真宗は、親鸞の見つめている仏道です。
そこには、仏道がその歴史を通して展開してきた成果の総てがあります。
そしてそれだけではなくて、親鸞において初めて可能になった学びがあります。
信の分析・本願の分析などは、親鸞以前にはないものです。
三願転入とか真仮分判などは、新しい教学の歴史的な展開でした。
如来の「教」と「行」は歴史を貫く真理ですが、
「信」と「証」は親鸞によって新しく吟味されます。
勿論、それは勝手なものではなく、伝承に基づいて新しく展開されたものです。
言わば歴史を承けて、歴史に応えるものこそ浄土の学びなのです。
「信」が二つの自力の信に簡んで、真実の信だと言われているのは新しいことです。
今の私たちには古い感じなのかもしれませんが、実は斬新な教学の成果なのです。
十方衆生に呼びかけられた本願に三つあります。
順序で18・19・20の本願ですが、これに配当して信心を厳密に追及したのは親鸞が初めてです。
このことは、世界の宗教にとって実に重大な発言でした。
そしてその意義は、宗派や仏教だけの狭い範囲で囲うことが許されないものです。
少なくとも親鸞の提起した信の分析は、きちんとした大行の歴史を承けたものです。
さもなければこれらの教学は独断だと言われても仕方ありません。
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