法音カウンセラー 釋 真聴 《日乗》

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里村専精師「浄土真宗にようこそ」No88

2018年04月26日 23時38分52秒 | 里村専精師の言葉

里村専精師の「浄土真宗にようこそ」No88をお届けします。

天親菩薩の「一心」は本願の三信の具体化でしたが、実に生き生きとそれは語られています。
そしてそれは曇鸞大師に感動的に受け止められました。
それが善導大師で、更に展開されて二種の深心として語られます。
これらを承けて、親鸞は真実信心を「浄土の大菩提心」と言いきります。
そして三願と三経に照らして、第十八の本願に示される三信だけが仏道の真実だと言うのです。
浄土門もあるというのではなく、本願の三信に仏道の全体があるというのです。
こういう教学を、私たちは宝の持ち腐れにしていないでしょうか。
三つの経典があるということは、三つの経典をあげて指し示しているものがあったのです。
経典のレベルで、それは真実を指し示しているのです。
天親菩薩には観無量寿経の認識はありませんし、善導大師には大無量寿経の言及は限られています。
が、親鸞は七祖全体の学びを綜合して、この一大事を見出したのです。
それは歴史の力に促されたものでもありますが、本願自体の行との出遇いでした。
それは行じられているものですし、それを受け止めた信心も動的なものでした。
信心は、決して静止的ではなく固定的ではなく、行動的です。
浄土の大菩提心と名づけられた信心は、人類を漏らさずに包み込むダイナミズムを持つものでした。
それは親鸞に現れつつも親鸞を超えていて、如来の規模で展開する願心だったのです。
親鸞は、如来の恩徳として自分の凡夫である事実を見つめます。
そこに如来の深広無涯と言われる願心との感応があります。
真実信心には、一点も人の私心を雑えない純粋な仏道があります。

 
《声明カウンセラー・くりのみ》は、以下の学習会を主宰しています。

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